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北アルプス縦走の備忘録 其の3:北穂高〜上高地

Posted on Posted in 1雫: 429店長の日常, 4雫-00:《429のイベント☆企画》, 4雫-4:  ノアソビジマン, 未分類

2018秋縦走2018 9/12~15:燕岳(2,763)〜大天井岳(2,922)〜赤岩岳(2,768)〜西岳(2,758)〜槍ヶ岳(3,180)〜大喰岳(3,101)〜中岳(3,084)〜南岳(3,032)〜北穂高岳(3,106)

 

◇9/14(FRI)

『槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳』 キレットを超えた達成感と安堵、そして山小屋食堂の営業時間に滑り込んで頂いたカレーで満たされた身体を更にコーヒーで潤した14時。

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日が落ちるにはまだ時間もあるし、もう少し歩いて来た稜線でもでも眺めながら余韻を感じていたかったのだけど。。。

周囲は雲に覆われて来て視界は100mほど。

それに加えて夕方からの雨予報も心配だったこともあり10分ほど離れたテント場に向うことにする。

宿泊受付の山小屋スタッフが

『今日は他に宿泊者いないので好きなところに張っちゃっていいですよ〜』とのこと。貸切。

ついでに明日の選択ルートのことなど情報を聞いてみた。

この時考えていたルートは3つ

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1:9/15 北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳〜前穂高岳(岳沢小屋泊)〜 9/16上高地へ下山

2:9/15 北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳(西穂山荘泊)〜 9/16上高地へ下山

3: 9/15 北穂高岳〜涸沢〜上高地へ下山

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1&2のルートは上高地でも最大のビュースポット『河童橋』から見上げた有名なあの景色

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この美しくも荒々しい稜線を歩く憧れの路

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しかしこの稜線は最大の難所『ジャンダルム』を有す難関路でもあります。

山小屋スタッフ曰く。

数日前にも二人で登っていた方のお一人が滑落してなくなったばかりだそうで。。。

『うーむ。今夜テントでゆっくり考えよう。』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

15時。小雨が降り出し、急いで寝床を作ると間も無く本降りになってきた。

実は今回持参した宿泊装備は<ツェルト>と呼ばれる本来緊急避難用(ビバーク用)の簡易テント。

雪山でも命を守るためのものなので機能的には問題ないのだけれど、何しろ通常のテントとは明らかに快適性は劣るのです。

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これは前日槍ヶ岳で張った様子

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底面は2枚の生地を重ねただけで雨溜まりからの防御力はほぼ無いに等しい。。。

なので今回は”グランドシート”を敷いたのはモチロン、内部にも軍用のゴム引きポンチョを敷きbase作りは完了。

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こんな感じに被る仕様なのでサイズ的にもツェルト内部底面を充分に覆うことができました。

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厚手で重たかったけれど、悪環境をこういう軍モノで凌ぐ感じがワクワクするのです

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これだけでも簡易ビバークは十分可能!ミリタリースペックはやはり素晴らしい。

あとは快適に過ごすための『エアマット』&『シュラフ』

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夜中降り続いた雨で途中天井から雨漏りがあったり、翌日の撤収時に寝床下には広い範囲で水溜りありましたが、快適に朝を迎えることができました。

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さて、夕方5時には寝床についたこともあり寝すぎ感もあって時々目を覚ましましたが起床は朝の5時。

12時間も寝たので疲れは無い!

ただ外はまだ雨が降り続いている。。。

1日ここで待機して明日に期待することも考えたけれど、今回は潔く下山の選択をした。

ただ、ここ北穂高岳から涸沢に下山するルートもやや難コース<☆北穂高岳〜涸沢:体力度レベル7 / 難易度 D>決して油断できない。事実ここ2ヶ月で数件の滑落死事故が発生しているらしい。

しかも岩場で雨の下山路。20kg以上の荷物を背負っての行動になる。

気を引き締めて行こう!

北穂高テント場:6:00出発

慎重なガレ場の下り道。

一切写真を撮る余裕なんてなかった
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滑る難所を通過してやっと撮れた写真がコレ

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登山道は川になっています(汗)

2時間かけて涸沢まで下りてきたけれど視界は不良

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今年も紅葉で色づき始めた涸沢で一泊!なんてことは一瞬にして消え去りました(笑)

涸沢小屋到着:8:00

ここからはハイキング気分でペースを上げながら足元には気をつけて下山。

途中クライマーの聖地『屏風岩』にもたくさんの滝が生まれていました

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滝のある屏風岩は初めてだったのでこれはこれでラッキー♪

好天時はこんな感じ

穂高屏風岩

横尾:9:40~9:50

ここからは平坦な単調路が続きますが、張り詰めていた緊張感から解き放たれて

雨の泥濘もなんか楽しい

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ザックカバーの代わりにポンチョで防水

途中、野生の猿の群れに遭遇

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背中がなんとも可愛い

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徳沢:10:30

もはや足元に注意することもないので、周囲の樹々も楽しむ余裕が出てきた

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雨の日は苔やキノコが元気だから好き。

歩き始めて6時間ようやく

小梨平キャンプ場:11:55到着

ここはこれまでに何度も訪れたキャンプ場で、北アルプスに登りたい!という大きなきっかけになったキャンプ場。

これは晴れた時の写真ですが本当に美しい景色を楽しめるキャンプ場です

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お風呂があるのが嬉しい!

数日の疲れと汚れを落とします。

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そして待ちに待ったコレ!

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またカレー(笑)

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ぶはア〜〜

旨すぎる!!

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ゆっくりと下界の空気を味わいながら〜

数日ぶりにインターネットにも接続!

………..

wwwwwwwwwwwwwwww(笑)

ま、いろいろあるようですが。。。

帰宅してゆっくり処理しましょう。

バスターミナルまで歩いて行くと上高地観光センターがあって、様々な情報を入手できるのですが

※これは晴れた日の写真
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何よりも心惹かれたのがこの立体模型

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この数日の感動が蘇る!

と同時に、次なる目標ルートを探索したり♪

これ自宅にあったら楽しいだろうな。。。

こんな感じに上手く〆った北アルプスの縦走旅。

本当に来てよかったと心から思う。

自然は偉大なり!

これまで以上に慎重に

これまで以上にワクワクして

これまで以上に大好きになった

来年また来よう

次はアソコかな。

Happy Time @ 429Sizk

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北アルプス縦走の備忘録 其の1:表銀座

北アルプス縦走の備忘録 其の2:大キレット

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