白か黒か All or nothing の子どもの思考

恋バナその3
大好きです 愛していますと言ったものの
お酒に誘っても応じてはもらえずランチも用事があるとNG 寂しいけど今度を楽しみにしていますと返事
上手く距離を取られた気がして 半分は諦め 半分は相手の自由を認めようと 自分の気持ちを仕向けていました
なかなか縮まらない二人の距離を諦めようとしていました
自分の中の愛したい愛されたい欲求を自分で認め 受け入れつつも
相手にはそれをどうするのか決める自由があるのだから どう求めてもどうにもならないと受け入れては打ち消して
自分の気持ちを整理して 距離を置かないと苦しくて押し潰されそうだったのです
メールが来ました
立ち上げたばかりの便利屋のチラシポスティングを手伝ってくれるという話をつけてくれたのです
前のバイトでお世話になった女性たちに話を通して 自宅の周り1000世帯以上のポスティングを引き受けてもらったと言うのです
そして 自分にもチラシを渡してくれれば配りますよ と
何という大人の対応でしょう
まさかこんなことをしてくれるとは 本当に驚きました
好きとか嫌いとかそれだけで判断しない その基準だけで行動しない 大人の対応
例えばこれがワタシならですよ そんなに好きでもない相手のために
今までモノで攻めてきた どっちかというとウザい相手のために
あぁ こいつも新しい仕事を立ち上げて一生懸命やってるんだから 助けてやるか
なんて思いませんよ あ そう 勝手にすれば 頑張ってね で終わりですよ
同時に ワタシの思考が子どもだったことに気づかされたのです
愕然 呆然 大ショック
1か0か 白か黒か 好きか嫌いか という子どもの思考
間がない 色に例えれば白か黒か しかない 間にある筈の 微妙な濃淡のグレーがない
ACの悪い癖 他者を一面的にしか見ない
自分のモノサシで他者を測る 好きか嫌いかだけで 自分にとってどうなのかだけでは相手を測る
子どもの思考のもう一つは 欲しいものはどうしても手に入れたくて駄々をこねること
オモチャが欲しくて お店の前に寝転んで手足をバタバタさせて泣きわめく
こんな子どもは今どき珍しいでしょうが 心の中はまさにそんな感じです
自分の大人気なさを恥じました
そして愛する人に 感謝と愛を伝えたのでした
あぁ この無力感。。。
でもマジメな話 こうして実体験を積みながらたくさんの気づきができるのは
本当にありがたいことです

自分の中の愛したい愛されたい

前回に引き続き自分のネタ 恋バナの続きをお楽しみください
思いをモノで表そうとするこの行動
まさかこんな場面で 顔を出すとは思ってもみなかったのですが
軽〜く自己嫌悪を感じながらここ数日を過ごしていました
何気なく自分のブログのアクセス状況を眺めると
愛したい 愛されたい
な〜んだ やっぱり
この言動の奥には 愛したい 愛されたい 欲求があったのでした
とても強い欲求 幼い頃に求めても得られなかったものでした ずいぶん時間が経った今でも それを求めているのでした
そしてさらに欲求のその奥には 家族が欲しい があったのです しかも夢に描いていた理想の健全な家族
いくら何でもそれは無理というもの 求めても叶えられないものはあるのです
行動 欲求 そして感情 この三点セットは いつでもチェックできるようにしておくと 自分を客観視するのに役立ちます
行動の奥にはどんな欲求が さらにその奥にはどんな感情があるのかが分かると うろたえずに済むようです
ACの恋愛って忙しい 相手への思いを伝える だけではすまない それだけでは片手落ち
肝心の自分の行動を眺め 欲求に気づき 感情を知ることをしないと 終わったはずのACの悪い癖が顔を出すのです
相手を支配し コントロールしようとする 自分の思いを分かって欲しい 構って欲しいが強くなる
相手は健全な他人です 少なくとも自分よりは健全 愛のある家族に育ち 普通のコミュニケーションができる
ワタシは真逆 機能不全な家族に育ち 愛を知らない コミュニケーションが取れずに育った
両者のギャップは思っていたほど小さくはない むしろ大きい 果てしなく大きい
思い出しました ワタシのカウンセリングの終結時もそうだった
自分を変えていくのか 変わらないままで生きるのか それを決めるのは自分
相手に何を求めて 相手をどう変えるかではない と気づいた
で 無償の愛
見返りを求めない愛 支配も操作(コントロール)もない愛
ワタシがいてあなたがいる ワタシはあなたが好き これだけのシンプルな愛
余分な欲求も感情もない愛 です これで行こうと決めました そして相手に伝えました
これでようやく自分が自分の欲求に巻き込まれて苦しくなることもなくなる
ACをやめる とは 自分の中のAC体験が消えることではありません
幼児期の悲しい記憶が消えてなくなることでもありません
今ここを生きている間にも それは立ち現れ過去の記憶を呼び戻そうとします これとの闘いです
いつでも どんな時でも自分を見失わないこと 自分をチェックする能力を持ち 磨くことなのでしょう
ACって 大変。。。現役さんもOBさんも

健全って どんなこと?

機能不全といわれる家族に産まれ育ったAC
では何が不全で 何が健全なのか 見ていきましょう
健全な人って どんななの?を並べていけば 自分の不全な部分に気づくでしょう
そしてこれらの不全な認知は 親からもらったもの
自分の人生にどんな影を落としているのか 感じてみましょう
そしてこの親からもらったものを手放しましょう
⚫︎ 健全な人は 他者に過剰に近づきません 他人との距離を上手に保ちます
自他の境界を分かっていて 相手の領域に踏み込まないことができます
⚫︎ 健全な人は ものごとを「これはこれ それはそれ」と分けて考えることができます
何もかもを一緒くたにして混乱させ 挙げ句の果てに放り出したりしません
⚫︎ 健全な人は 自分の思い通りにならないからといって 人間関係を遮断したりしません
他者との関係を大切に育てようとします
⚫︎ 健全な人は 他者に向けてキレたり爆発したり激昂したりしません
自分の感情を自分でコントロールできます
⚫︎ 健全な人は自分の感情や気分 そして欲求を 全て言葉にして相手に伝えることができます
自分の感情が自分で分かります ですから他者の感情を思いやったりわかろうとすることができます
仕草や表情 ため息など 非言語のメッセージは出しません
⚫︎ 健全な人は 自分以外の人に自分を分かってもらおうと 過剰な期待や努力はしません
お互いに分かり合えることはそんなには多くないことを知っています
だからこそ分かり合うための言葉の交流を大切にします
⚫︎ 健全な人は相手と対等な横並びの関係を作り コミュニケーションを取ります
相手の上に立って威圧的であったり 反対に相手の下に入り込んで卑屈な言動は取りません
⚫︎ 健全な人は自分の人生を自分の思う通りに生きようとします
決していい加減にではなく 真面目に自分の人生に向き合います
妄想や夢想ではなく 現実と真摯に向き合います
⚫︎ 健全な人は周囲の人や状況に対して 過剰な期待や欲求を持ちません
あの人は~してくれる筈だ とか ~できなかったのは◯◯のせいだ などと思いません
自分のことは全て自分で引き受けます
が 自他の境界がしっかりできていますから 他者のことを自分のこととして引き受けることはありません
⚫︎ 健全な人は自分の人生を大切にします
自分を大切にするのと同じように 相手の人生を尊重し大切にします
⚫︎ 健全な人は 他者を自分の人生の中に置こうとしたり 支配やコントロールをしたりしません
また 他者を自分のために利用したりしません
⚫︎ 健全な人は 無償の愛で生きています 条件付きの愛ではありません
〜だから好き 〜だから嫌い はありません 相手のありのままを愛します
⚫︎健全な人は 他人と争っても仲直りができます
恨みや憎しみの感情を長く引きずることはありません
⚫︎健全な人は「ありがとう」「ごめんなさい」を言葉に出して言えます
まだまだたくさんありますが どうでしょう?
あなたの周りにこんな健全な人はいるでしょうか
もしもいたら その人はあなたが生き直すための 人生の師となるでしょう
その人の認知や言動を真似る=学ぶのです
大切につき合っていきましょう

思いをモノで表わそうとする

今回はワタシ自身をネタに書きます どうぞ楽にお読みください
久しぶりに好きな人ができました
バイト先で知り合い 辞める時に連絡先を交換して
それをきっかけに お昼を食べたりお酒を飲んだり
他愛ない会話が嬉しくて ちょっとした気遣いが嬉しくて
すっかり好きになってしまいました
仕事を手伝ってもらったり バイトをお願いしたり
少しずつ距離が縮まります
ワタシ自身 カウンセリング終結後お初の体験です
コミュニケーションを取るのは大丈夫と自信たっぷりだったのに
いつでも繋がっていたくて ブリペイドケイタイを買って渡します
毎日メールができる幸せ 距離がもっと縮まる感覚が嬉しくて
藍色が好き の言葉に 似合いそうな服を選んでプレゼントし
チーズが好き と聞くとチーズケーキ ビザ用チーズを贈る
部屋を整理して出てきた革のバッグを贈る プレゼント攻勢です
メールでは ありがとう 感謝してます あなたのおかげです は言えるのです
肝心の 大好きです 愛してます が文字にならないのです
相手からのメールが一日おきになり 三日おきに 一週間おきになると もう気になって心配で仕方がない
嫌われたんじゃないか フラれたんじゃないか 居てもたってもいられなくなる
さすがに相手も重く感じたのでしょう いろいろもらってるから バッグいらない と
毎日メールしなくても大丈夫です と返事が
ここで自分の不全感に気づくのです
相手への思いが強く大きくなるほど それをモノで表わそうとする
幼児期の育ちが 親からもらった癖が露わになりました
モノを与えること=愛してるの表現 親が自分にしたことを そう学習してしまうのです
仮に大好きです 愛してますが言えたにしても それだけでは不安なのです 心配で仕方がない
自分が出した言葉を 相手が受け止める でも受け入れてくれないかもしれない と思ってしまう
あなたへの思いが大きくなるほど モノで表わそうとするするワタシもいけないのです
ウザいと感じたら 言葉にして伝えてね
これを言葉にして相手に伝えることができました やれやれ ひと安心
自分の言葉を信じて 相手に届け 相手に任せる 相手の言葉を信じて受け止めて 受け入れる
私はあなたが好き をそのままの大きさで相手に伝える 余分な感情も欲求も加えない
〜したい 〜して欲しい 溢れ出る欲求を自覚しつつも 分けて考える
人を好きになるって 素敵なことです そして大変なことです
本を読んだり人の体験を聴くより 学びの機会に溢れています