変わりたい 変わりたくない

前回の「変わりたい自分 変わりたくない自分」の続きのようなものです

私の場合 変わりたい 変わらなければ人生これで終わり と痛感したのは カウンセリング集結前でした

カウンセラーは言いました

「分かる=変わること だよ あなたが変わらないのは 本当に分かってはいないとうこと」と

それまでは 口では変わりたいと言いながら 無意識では変わりたくない自分に薄々気づいていました 自分の中に「変わりたくない自分」がいたのです

こんな自分をどうするか 最大の敵は自分でした 無意識(潜在意識)がこんなにも頑な 頑固 理屈で分かっても変わらないとは

 

親からもらったものがすべて疎ましく恨めしく 本当に捨ててしまいたいと思ってはいても いざ実行しようとすると 無意識に自分を守ってしまうのです

親からもらったものを捨ててしまうと 本当に何もなくなってしまうのですから それは恐怖でした 不安でした でも親からもらったものはゴミの山のようなもの

他人とコミュニケーションが取れない 自分の気分感情も掴めない言葉にできない 非言語メッセージを使おうとする 理解してもらえないと怒る 他人の気分感情が分からない 人を羨む嫉妬する恨む憎む 他人の上に立とうとする 自分を愛せないから他人も愛せない 自分を信じられないから他人も信じられない

などなど 本当にいらないものばかり

それでもそんな自分が可愛いのです と言っても自分を愛しているのではなく プライドだけが肥大化した感じ

健全な自己愛がなかった 全く育っていなかったのです 自分のインナーチャイルドが幼いままだったのと同様に

自分で自分を愛するという当然のことができていなかった こんな当たり前の しかしとても大切なことを親からもらう事さえもなかったのです

大切な自分だからこそ 嫌いな自分を捨てて変わっていこう と思えるようになったのは それからしばらくしてからのことです それまでは変わりたい 変わりたくないの行きつ戻りつ 何度も逡巡しました

もう変われない このままで生きていくしかない と諦めようとした時に 憑き物が落ちるように変わりました フッと体の力が抜けたような 心の鎖が解けたような感覚でした

親からもらったものを全部捨てました

* 認知=ものごとの受け止め方 感じ方 の歪み これをまず捨てました

相手の言葉をそのまま受け止めることができない 本当は違うんじゃないか と勘ぐってしまう ひねくれた受け止め方をしてしまう これでは相手とのコミュニケーションなど成立しません それでいて相手には自分を分かって欲しいと求めるのです

* 嫉妬 この感情が私の心の多くの部分を占めていました これも捨てました

自分以外の他者の全てが 嫉妬の対象になっていました 服装 持ち物 家庭環境 食べているもの 仲良くしている相手 笑顔 愛 そんなものにまで嫉妬していました

自分の周りに愛がなかったからでしょう 欲しいのに得られない そんな根深い不足感から 嫉妬が生まれたような気がします

* 非言語メッセージ 一番いらないもの こんなものを持ってても何の役にも立たないものです

他者とのコミュニケーションには言葉が必須 それ以外の方法は通じないと知るまでには たくさんの時間がかかりました それまでは家族の中ではもっぱら非言語のコミュニケーションだったのです 表情 目つき 舌打ち ため息 そんなもので相手を察するのです 家族や親戚には通じても 赤の他人には通じないのですが 他人にもこれをやってしまうのです そして分かってくれないと恨む 憎むのです 相手にしてみれば とんでもない迷惑です

* 感情を言葉にする これは親からもらったものの中にはないので コミュニケーションの達人から伝授してもらうしかありません 私の場合は仕事の先輩 その時々の気分や感情を 実に見事に言葉にする人 を真似ました 模倣から入るのも効果的

* 他人の話をきちんと聴く 聞くではなく聴く です 耳を傾けて心を傾けて聴く 相手の言葉の「ことがら 出来事」を聞くのではなく 相手の感情の言葉を聴く 傾聴訓練です これがとても役に立ちました

ACが親からもらったものは 本当にいらないものばかりです

全部捨てて 生き直しをする方がいいと私は思っています

親の代理になる人 先輩でも上司でもいいでしょう 自分もこんな人のようになりたい と思える相手に出会うことは とても大切なことだと思います

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投稿者:

Pure

機能不全家族に生まれ育ったAC・アダルトチルドレンをピアカウンセリングします。コミュニケーションの不全やパーソナリティの不全にも向き合います。

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