やめる勇気 拒否する勇気 逃げる勇気

「死んでしまいたい」過労自殺した電通の新入社員

痛々しい悲しいニュースです

残されたご家族には かける言葉もありません 親よりも先に逝ってしまうのですから

何よりも本人 死を選ばざるを得なかった苦しみ

新しい環境で 何もわからない状況で 仕事を与えられ それは過剰に

残業を強いられ 睡眠時間もプライバシーも削り 仕事を終わらせるだけが目的になる

仕事以外のすべてが思考停止し 自分の人生を生きている意味さえ分からなくなる

機能不全家族の中で生き抜いて来たサバイバー ACには共通する記憶 匂いです

どんなに苦しかったか 悲しかったか理解できます

ひとつ間違えば 私にも 私たちにも死ぬチャンスはいくらでもあったのです それをしなかったのは何故なのか

して欲しくてしてもらえなかったこと 言って欲しくて言ってもらえなかったことがたくさんあったからではではないでしょうか それを言ってもらうまでは それをしてもらうまでは死んでも死にきれない 皮肉な話ではありますが そんな感情が私たちACを サバイバーとして生かしている そんな気がします

でもそれは卑下することではありません 誇れること 自分を褒めてあげていいこと

逞しく生き延びてきたことは 自分の勲章です

恐らく誰でも一度は 死について考えたことがあるでしょう 死は身近なもの

必ず誰もが体験すること みんな不死身ではありません

生かされている間は 人生の時間を十分に楽しみましょう 不用意に死なないために 気配りをして生きていきましょう

不用意に死なないために 私たちはシミュレーションをしておく必要があります

やめる勇気 拒否する勇気 逃げる勇気

身の危険を感じたらーーこれにはいつでも敏感でいましょうーーできるだけ早くその場から遠ざかる

他者から強いられたら拒否する 追いかけられたら逃げるのです

無防備ではいけません

ACは普段から無防備であることが多いのです 人一倍警戒心は強いのですが無防備 このアンバランスが 何かがあった時にパニックになる原因かもしれません

だからと言って鎧で身を包む必要はありません 過剰な防衛は逆に自分を苦しめます

自然体ですっと立っている感覚 身軽な状態 何かがあればすぐに動ける 避けられる自分をイメージしましょう

ここでいう防衛とは もちろん言葉による防衛 暴力ではありませんし感情的になることでもありません 冷静に 普通のテンションで相手への拒否を伝えます

「やめてください」「それ やめてもらえる?」「あなたの今の言葉・言動は不愉快です」できれば笑顔が伴うと素敵 笑ってNoと言える自分を目指しましょう

もう一つ厄介なのが 自分の内側から現れる「死にたい欲求」

これはうやむやにしないで 一度はきっちりと向き合うのがいいかもしれません

そんな自分と正面から向き合う 冷静に

どうしてそんな思いが現れるのか 自分に問いかけましょう

自己嫌悪 罪悪感 親への恨み憎しみ 嫉妬 あらゆる感情を眺めましょう

言葉や文字にして 自分の外側に出しましょう これだけでも片付きます すっきりします

なりたい自分を探しましょう

自分がどうなっていれば 自分にOKと言えるのか

(本当は今のままでOKなのですよ 今の自分をたっぷり愛してください)

じっくり自分と相談しましょう

自分の命を自分で守る力 自分の命を他人に差し出さない力

これだけは捨ててはいけません 何があっても

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