ACの悲しさは「言語化できない」こと

分かって欲しい、構って欲しい、でも分かってもらえない、構ってもない。

ACの内側に渦巻く不全感、不安感は何をどう説明すればいいのか分からないほど混沌としています。何もかもが一緒くたになり、大きなひとつの塊になり、自分の中の奥底に沈んでいるのです。

感情が凍りつき、感覚も思考が止まる。自分の内面ので動きが止まった感じ。目と耳は動いているが、見えて聞こえてはいるが、言葉が出ない。

これはまるで幼児期のままの自分。幼児期そのものの自分。見えて聞こえてはいるが、言葉が出ない。感情、感覚、思考が芽生える前に、それを止めてしまった、止められてしまったのです。

幼児が言葉を発するまでに、自分の周りの世界を見ています。声を、たくさんの物音を聞いています。

あなたの幼児期を振り返ってみてください。

親の言葉かけ、語りかけ、話しかけを聞いて、模倣して言葉を獲得し、親の表情を見て気分、感情を聞いて、それを理解していきます。

この体験がACにはなかったのです。私自身を振り返っても確かにない。

これをきちんと獲得することです。

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まず自分の感情を掴む。今ここの自分の感情。喜怒哀楽。それらの混ざり合いを感じる。

それを丁寧に言葉にする。試しながら。直しながら。

言い換えながら。自分が納得できるまで。

他者に伝える。これは相手を選んで。きちんと受け止めてくれる相手に伝える。その相手がいなければ、やらない方がいい。

相手がいなければ、伝える相手話しかけ小さい頃のあなた自身へ。小さいあなたが微笑めばOK。

これを繰り返し繰り返しやってみる。

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ACにとって「言語化できない」は最大の難関ですが、避けて通れない課題。

じっくり自分と向き合ってください。いいことがあるかもしれません。