自治会の歴史(9)専門部とボランティアグループ

IT委員会代表TT

先日、自治会役員とボランティアグループの意見交換会があった。この機会に、ボランティアグループの歴史をたどってみたい。

1.自治会活動はすべてボランティアであるが、ここで使う〈ボランティアグループ〉という言葉は、第一自治会では特別な意味を持つ。具体的には、総務部・広報部・環境整備部・文化体育部・防犯防災部の5つの専門部とは別の、「いきいきサロン」・「青色パトロール」・「IT委員会」・「福祉委員会」の4つのグループを指す。

2.この言葉が最初に使われたのは、平成27年総会(長谷部会長時)である。この時、新しい時代の要請として、「IT委員会」(ホームページ・ブログの管理など)と「福祉委員会」(見守り隊など)という輪番制の役員会では長期的に持続するのが難しいことが現れて、作られた組織である。

ホームページの採用は平成15年に〈時代を先取るシステム〉として検討したが、輪番制ではうまく運営されず、中断された。一方、広報「あすみ」の発行回数が減少し、自治会活動の風通しが悪いという意見が出始めた。そこで、〈時代の変化に遅れないよう〉に採用されたのが、「IT委員会」によるホームページ・ブログの導入である。これ以上放置すると、IT化時代に遅れをとりそうだという焦りもあったと思われ、ボランティアグループで取り上げるのが最良と考えられたのであろう。

一方、高齢化問題について、最悪の事例である孤独死の問題発生があり、「見守り隊」の結成が一刻を争う問題になり、「福祉委員会」の結成が急がれた。

3.その時に、従来からある高齢者親睦会「いきいきサロン」と「青色パトロール」も加えて、4つのボランティアグループが認められた。

4.このボランティアグループの会則への導入は平成29年の役員会で、議論されて、次の内容で総会に提案された。(残念ながら、本提案は採決方法に問題を残している)

平成29年度総会提案「会則改訂(案)」第13条

本会の事業を円滑に遂行するために、次の部会を置くことができる。

(1)総務部、(2)広報部、(3)環境整備部、(4)文化体育部、(5)防犯防災部

2.本会目的達成のために部会の他にボランティアグループを設置することができる。

3.部会は関連するボランティアグループと相互に協力し合い、本会の活動に寄与する。

要するに、ボランティアグループは専門部とは独立した存在であり、相互に協力する存在だということである。

5.以下に、ボランティアグループの現状と問題点をまとめた。

〇 いきいきサロン

もともとは平成16年に設立されて、子ども会と同様に文化体育部のクラブ活動であった。ボランティアグループになった今も、従来通りの活動を続け17年目になる。

〇 青色パトロール

もともとは平成20年に、防犯防災部のブロック別パトロール、合同パトロールと並ぶパトロール活動の一つだった。このグループがボランティアグループになった後も、総会提出の〈次年度計画〉では従来通りに防犯防災部の活動になっている。

実質的には問題ないが、形式的には「防犯防災部から委託を受ける」と書くのが正しい。

この混乱は、平成29年度総会提案の会則改訂(案)にも及び、次のように書かれている。

会則改訂(案)

第16条第8項 第14条第1項第5号に規定する防犯パトロール隊(ボランティアグループ)の隊長は、会長を持って充てる。

ここにいう防犯パトロール隊は、ボランティアグループではなく、会則改訂(案)の記載は間違っている。次回総会では、見直しが必要である。

〇 IT委員会

平成30年度には、自治会運営に必要な情報が多く投稿され、自治会運営について真剣に考えている会員の間では読まれており、正しい判断に貢献している。

それだけではなく、南警察・千葉市・あんしんケアセンターなどの情報を掲載しており、行政との連携でも存在感を増している。

平成29年度は総務部から委託をに受けていたが、平成30年度以降は広報部から委託を受けている。

第一自治会は幕張にあるマクスタを使用しているが、幕張中心に約130の利用者に便宜を図っているブログサイトで使い易く、商店、趣味の会などに広がり、IT社会はすでに到来していることを実感させる。自治会としても、安全性を確保しながら、投稿者・閲覧者を増やし行くべきである。

〇 福祉委員会。

見守り隊活動だけではない。

月1回の連絡会には、民生委員・社協・あんしんケアセンターの人も参加しており、広く情報提供の場になっている。兀脇代表は、自治会外の福祉情報を自治会ブログに投稿している。

形式的には、文化体育部と連携しているが、高齢者福祉問題では、ボランティアグループの活動が中心になっている。

自治会の歴史(9)専門部とボランティアグループ」への2件のフィードバック

  1. 有難うございます。参考になります。皆さんがボランティア活動の意義をご理解頂き、少なからず、自治会活動の補完的役割を果たしていることを理解してほしいですね。このブログの情報発信機能はあすみ他紙の回覧の補てんをしており、皆さんがブログサポーターなっていただき、閲覧数及び投稿が増加することを期待いたします。

    福祉委員長 H

  2. 歴史9の投稿ありがとうございました。
    自治会の専門部とボランティア活動がよく分かりますね。
    また、自治会のいろんな歴史投稿を宜しくお願いします。

    村本

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