歌に寄り添う伴奏とは?

 

代表の大野木です。

大野木_1

 

ちょっとした意識だけで歌に寄り添う伴奏ができます。

僕が今まで経験したことを前提を書いております、人によっては全く違う場合もあるのでその辺りはご了承ください。

 

 

①歌に感情移入しすぎない

 

②歌のリズムに引っ張られない

 

③歌い手さんが何を求めているかを察する

 

 

この3点について説明していきます。

 

 

 

まず①の「歌に感情移入しすぎない」です。

なぜかと言うと、歌詞を聴きすぎて伴奏者も曲に入り込んでしまうと、平常心を保てなくなってきます。

平常心を保てなくなると、やはりミスなども増えてきます。

本番前に楽譜を渡されてステージに上がるときもあるので、まずはしっかりと楽譜どおり弾く、これが大事ですね。

ここで僕の失敗例をひとつ挙げます。

ものすごく素晴らしい歌い手さんのサポートさせて頂いたときに、弾いている自分がその歌に感動してしまい、ミスを犯すことがありました。

ものすごく伝わってくる歌で、心が動いてしまい平常心を保てなくなりました。

歌を、歌詞を聴きすぎてもダメなんです。

 

次に②の「歌のリズムに引っ張られない」です。

歌い手さんによっては、部分的にわざとモタらせて(ためて)歌う方もいらっしゃいます。

その表現で聞き手はグっときたりすることもあります。

もちろん、全体的に前ノリ、後ノリ、ジャストなど歌い手さんによってリズムの取り方などはかなり違ってきます。

僕もたくさん歌伴させていただいて思ったのは、歌い手さんが前ノリであろうと後ノリであろうと、伴奏者はそれに引っ張られず、なるべくジャストでとらえるべきだと思いました(場合によっては前ノリ、後ノリに合わせることもあります)

ある意味、淡々とリズムを刻んで弾くというほうが近いかもしれません。

淡々とリズムを刻めるというのは意外に難しいです。こういうときはクリックの練習がものを言います。

ジャズの伴奏の場合は完全にリズムをずらして歌う方もいるのでなおさらリズムに引っ張られないように気をつけたいですね。

 

 

最後に③の「歌い手さんが何を求めているか察する」です。

これが一番難しいかもしれません。

本当に淡々と弾いていたらオケと変わらなくなってしまいます。

わかりやすく言えば曲の中での盛り上がり、そして落とすところなどしっかりと確認して一体感を出す。

強弱、盛り上がりなどを指示してくれる歌い手さんもいれば、そのときの気分よって変わる歌い手さんもいます。

やはりその辺りは察することができるか、ということになります。

ただ、そのときはしっかりと歌を聴いていなければなりません。

バンドの音源のときはここが盛り上がっていたのに、コード楽器だけの伴奏だと盛り上がるところなど変わってきた、などはよくありますね。先入観にとらわれずその場で臨機応変に対応できることがベストです。

僕はジャズ、ポップスなど幅広く演奏させていただいているので、ジャンルによっては当てはまること、当てはまらないことなどがありますのでご注意をください。

あと最後に僕が一番気をつけていることは、演奏中はなるべく我を出さないこと。

我を出してしまうと自分中心の演奏になってしまいます。一歩、歩み寄って一体感を大切にするという意識だけでかなり変わってきます。無我くらいの気持ちで弾いております(それでも自分の表現は自然と出てきてしまう)

歌に寄り添った伴奏ができているときはとても気持ちいいです。僕はギターソロを弾いている何倍も気持ちよくて、幸せな気分になります。

インストも好きですが、歌ものは大好きです。

「歌に寄り添う伴奏」ということで書かせていただきましたが、毎回歌伴をやるごとに、勉強勉強でございます。

考えすぎてうまくいかないこともあれば、フィーリングに頼りすぎてうまくいかないこともあります。

そのバランスが大事なのですが、まだまだ不器用な自分。

精進ですね。

これからも歌に寄り添う伴奏を心がけていきたいと思います。

 

 

JAZZ’N HP

 

 

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