文化としての数学 その四

 古の時代、文字の読み書きができる人数が限られたように、算術ができる人も非常に限られていました。
 まして、学問として数学を学ぶ人は、ほんのわずかでした。
 その少数の人々は、それぞれに学派を形成し、学派の中に籠もっていました。

 例えば、紀元前5世紀ごろのピタゴラス学派は、「数こそ、ものの本質である」と考え、秘密結社を設立して研究に勤しんでいました。
 数の研究が進む中、「すべての数は割り切れる」と信じていたにもかかわらず、正方形の一辺の長さと対角線の長さに「例外の関係」が発見されます。
 現代における、「1:√2」という関係、有理数と無理数の関係です。
 この「例外の関係」は厳重な部外秘とされ、口外した弟子は殺害されたとも伝えられています。

 やがて、有理数と無理数の関係は、例外でなく普遍的な真理であることが浸透していきます。
 日本では、大工さんなどが利用する曲尺にも、√2が使われています。
 古くは法隆寺などの建立に際して、√2を用いた痕跡が残っています。 < つづく >

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 文化としての数学 その三

 文化としての数学 その二

 文化としての数学 その一

 日本の地理上の中心 その六  

 数学と花丸 その八

〈 墓石に残る分数 〉分数の存在 その八

〈 巡る数字 142857 〉おもしろ算数 その五

 

     前回の問題 解答
 除夜の鐘のうち、百七回は旧年中に、最後の一回は新年になってから、鐘を突きます。
      
 

 
     今日の問題  
 次の計算をして下さい。
  A 12 × 42 =
  B 21 × 24 =
  C 23 × 64 =
  D 32 × 46 =
         

 

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