【インタビュー】千葉市観光プロモーション課 小亀さおりさん

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ムスリムに関わる人達を紹介するインタビューコーナー。

記念すべき1回目は、千葉市観光プロモーション課の小亀さおりさんです。

 

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小亀さんが「ムスリム」を知ったきっかけを教えてください。

以前、シンガポール航空に勤めていた時に、健康のための心配りや宗教的な約束事に留意した特別機内食(スペシャルミール)の研修を受けて、実際に提供してきたので特別機内食(ハラール食など)の重要性は肌を通し実感していました。
また、シンガポールに住んでいたので、スーパーで購入する食品に貼られている「The Islamic Council of Singapore(MUIS)」と呼ばれるシンガポールのハラール認証をよく目にしていました。ムスリムにとって過ごしやすいように生活環境が整備されていることを日常として理解していましたし、当たり前だと思っていました。もちろん、ムスリムの友人も多く、ごく自然に「ムスリム」の存在は知っていましたよ。

 

千葉市がムスリムを受け入れる様になったきっかけと思いを教えてください。

2013年にマレーシアからの訪日観光客ビザが免除された同じ時期に、ホテルスプリングス幕張、また神田外語大学の学食「食神」がムスリムフレンドリー・ハラール認証を取得しました。両施設が立地する海浜幕張には、幕張メッセが存在するので国際会議が頻繁に開催されています。海浜幕張駅周辺で、皆さんもヒジャブをかぶった女性(ムスリム)を見かけたことはありませんか?ムスリムはどこで食事ができるのか?お祈りが出来るのか?と、この不便さをなんとか解消できないかとムスリム対応の重要性を感じていました。そしてマレーシアに続いて世界最大のイスラム人口を持つインドネシアからの国民向けのビザも緩和されたのです。
そこで、東京オリンピックに向けて、千葉市はまずは、ムスリムをターゲットとしたインバウンド対策を充実させることで多様なおもてなしを展開しようとスタートを切りました。

 

 

小亀さんがムスリムを受け入れる為にやっていることはなんですか?

千葉市では、ムスリムも含め外国人観光客が宗教上の戒律から生じる滞在中の不自由さを解消するために、安心して快適に千葉市内に滞在できるおもてなし体制を整えようとしています。そこで、ムスリムが実際に何に不自由さを感じているのか、千葉大学のインドネシア留学生たちに聞いてみると「食事場所」と「お祈りする場所」でした。
この不自由さを解消するために、市内の飲食店の方向けに、まずムスリムについて知ってもらう機会を作ろうとセミナーを開催したり、ムスリム対応に取り組んでいる店舗をまとめたムスリムおもてなしマップの作成を担当しています。飲食店の皆さんがどうすればモチベーションを高くもちながら、この取り組みに協力いただけるようになるかを日々考えながら活動しています。

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お仕事をしていく中で、大変なことややりがいはなんですか?IMG_0720

皆さんもご存知かと思いますが、千葉市は2020年のオリンピック3競技、パラリンピック4競技の開催都市です。オリンピック開催にむけて、多様な国籍や習慣をもつ外国人の皆様を受け入れられる環境整備を進めていますが、外国人への苦手意識や不安を持っている事業者の方も少なくなく、取組みを前進していく中でさまざまな課題も出てきますが、未来に向けて何ができるかを共に考え、一緒に取り組んでくれる仲間が出来るたびに大変ありがたく、またやりがいを感じています。

 

 

千葉市のムスリムの受け入れの現状を教えてください。

2016年度の1年間で、「ムスリムおもてなしマップin千葉市」が発行することができたことで、「ムスリムが食せる」「祈祷できる」「宿泊できる」「髪を切ることが出来る」場所をご紹介できるようになりました。現在は、ムスリム対応に取り組まれる事業者の皆様と意見を交わしながら、ムスリムにも喜ばれるおもてなしを考えているところです。今後、マップに掲載された店舗へ多くのムスリムの皆さんにお越しいただくために、ムスリムおもてなしマップの周知に力を入れていきたいと思っています。マップの紹介とあわせて、ダイヤモンド富士や桜の千葉城、いちご狩り、マリンレジャー、里山体験など海も山も楽しめる千葉市の観光の素晴らしさも伝えられたらと思います。

 

ムスリムを受け入れる為に、これからやってみたいことはなんですか?

ムスリム対応をしている飲食店に行ってみると、ムスリムの食事とサンバル(東南アジア料理によく用いられる辛味調味料)との深い関係性に気がつきます。日本でいう醤油のイメージでしょうか。ハラールラーメンに、サンバルをたっぷり添えて食べているムスリムの笑顔を見ると、私もとっても幸せな気持ちになります。
千葉市のムスリム対応飲食店では、サンバルを購入し準備いただいているお店もありますが、最近、「サンバルは簡単に作れる!」ということがムスリムとの交流でわかってきました。そこで、近々、ムスリムに監修してもらってサンバルをみんなでつくる会を催したいと思っています。この試みがムスリムの食文化を理解するチャンス、さらにはムスリムへの食のおもてなしに繋がる試みになればと期待しています。
「サンバルってなんだろう?」そう思われた読者の方も多いはずではないでしょうか。サンバルは、サンバルソースとも呼ばれるチリソースの一種です。辛いものから甘いものまでさまざまな味があり、市販品にはシーフード味など多岐に渡ります。
機会があれば是非、食べてみてくださいね。

 

最後に、幕張の皆さんへメッセージをお願いします。IMG_0724

東京オリンピック・パラリンピック開催まで、あと3年ですね。多くの外国人観光客が幕張を訪れ、滞在し、観光してもらうチャンスがやってきます。
五輪招致プレゼンテーターの滝川クリステルさんの言葉で有名な「お・も・て・な・し」の心を皆さんと全開させて、世界中の人に、千葉市を好きになっていただくために、ムスリム対応を含め、バリアフリーな環境整備を進めることで、3年後、多様性に満ちた千葉市を世界にむけて発信していきたいですね。
オリンピックをゴールとするのではなく、「また戻ってきたい千葉市!」として未来の経済効果に繋げられるよう、この絶好の機会に備えたいと思っています。

 

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2 thoughts on “【インタビュー】千葉市観光プロモーション課 小亀さおりさん

  1. 昨年でしたか、神田外語学院のファムツアーで、懇親会にも参加させて頂きました。
    FBなどありましたら、お教えください。

  2. 栄井裕之様
    ご連絡ありがとうございます。
    引き続きこのサイトで千葉市ムスリムインバウンド情報をお届けいたします。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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