ムスリムに関わる人達を紹介するインタビューコーナー。
第2回目のインタビューは、神田外語大学(千葉市美浜区)にあるアジアン食堂「食神(しょくじん)」の支配人 倉光 良彰さんです。
「食神」はアジアをテーマにした食堂として神田外語大学内にオープンしました。
国内大学施設として”初”の「ムスリムフレンドリー認証」を取得し、いち早くムスリムへの取り組みを行っています。
ムスリム用の食器・食材・調理法を分ける為に、緑色のテープでわかりやすく選別されています。
入り口にはムスリム水場が設置されています。
また2階には礼拝スペースもあります。
食堂内はアジアの屋台を思わせる家具や調度品などがあり、本場の雰囲気が楽しめます。
■「食神」がハラール認証を取得したきっかけを教えてください。
食神ができる際に、神田外語大学の方から「アジアン食堂なら【ハラール】は欠かせない」という言葉をいただきました。大学内にはインドネシア学科があり、留学生もいるのでムスリムの留学生にも気軽に学食を利用してもらいたいという想いもありました。
■具体的にはどのような取り組みをされていますか?
麺コーナーにハラール用のうどんを使用したり、単品では魚や鶏肉のアラカルトがあったり、カレーコーナーにはタイカレーもあります。
食材は日本アジアハラール協会の審査に合格してから使用しているので安心して召し上がっていただけます。
また、キッチンではハラール用と一般用が混ざらないように緑色のテープで色分けしています。食器や冷蔵庫なども全て分けています。
■なぜアジアを中心とした食堂にしたのですか?
神田外語大学には4箇所食堂があります。スペインやアメリカをイメージした内装なのですが、アジアをテーマにした食堂がなかったのと、学生のみなさんに食堂を通じて食の文化を学んで欲しいという意味も込めてアジアン食堂になりました。ちなみに、食神ができる前は校内で一番古い食堂だったんです。
■実際にムスリムの方の利用はいかがですか?
神田外語大学に在籍しているムスリムの学生は1人、2人なので正直多くはありません。ただ、一般客の利用としてムスリムの方がいらっしゃっることもあります。
来月6月にはラマダン(断食)があるのでイベントを開催する予定です。
その他にハラール協会の方や、千葉大学にムスリムの留学生も多くいるのでその学生、近隣のムスリムの方たちなど総勢60、70人の人達が集まります。
また、週末には一般開放をしているのでどなたでもお食事を利用できます。イベントを開催しているのでお気軽にお越しいただけたらと思います。
■最後に、今後の目標をお願いします。
ハラールを求めていらっしゃる方はまだそう多くはないので、どんどんアピールしていきたいと思っています。学食ではありますが、週末は一般の方も利用できるので旅行で来られたムスリムの方たちにも安心して利用してもらいたいですね。
今後は和食を中心とした、学生もムスリムも食べたいメニューを考案したいと思っています。
アジアン食堂「食神」
千葉市美浜区若葉1-4-1
TEL:043-273-1318
月~金(学生のみ)
11:00~14:00
土・日
11:00~14:00
土
17:00~20:00
土・日は一般の方も利用できます。
休日は神田外語大学に準じます。
http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/facilities/cafe/shokujin/