コミュニケーション(交流)は感情のやり取り

コミュニケーションは相互の交流
一方通行ではなく相互通行です
それは自己主張と傾聴の能力
自分の言いたいことばかり言う 相手の話は聞かないという人がいます
アサーションは100% でも傾聴力は0%
これではコミュニケーション能力は トータルでは50% でしょうか
こういう人は男性にも女性にも見られますね
コミュニケーション能力の高さは女性が優れていると書きました
男性のそれは低い と
情報や知識 思考などは多い(高い)のに なぜ他者との交流が下手なのか
感情の言語化が低いことで 相手との間に共感が生まれない と
共感こそが 相手との間に生まれる最高の交流の成果だと思います
情報量の多さや知識の豊富さではない コミュニケーションの真髄
男女の脳の違いなのかは分かりませんが
男性は成長と共に感情の言語化を学習していないことが大きいように思います
豊かな感情表現よりも 情報量や思考が求められるからでしょうか
(そうしている間に 女性は豊かな感情表現で人のネットワークを広げます)
普通のテンションで気分や感情を言葉にして相手に伝える
感情的になって相手にぶちまけるのとはまったく違います
相互の交流 ですから 自分だけでなく相手にも この能力は求められます
ワタシにも覚えがありますが
他の人とは上手くいくのに この人とのコミュニケーションが上手く取れない という場合
自分の側でなく 相手に原因や問題があるようです
共同労働を目指す時 お互いのコミュニケーション能力が問われると思っています
最良のビジネスパートナーである必要があるからです

引きこもりの自立支援スペースで

引きこもりの自立支援スペースでボランティアをしてきました
コミュニケーショントレーニングのワークショップ 個人面談 カウンセリング そして会報の版下作成
紙漉きの作業場を増築 ケーキ作り
やがては立ち上げたいワーカーズの準備のために 食品衛生責任者講習を受け
2年は過ぎたでしょうか
そして昨日 最後の会報版下作業が終わりました
引きこもり当事者の男性にその役割を譲り ワードアートの使い方を伝え
スペースを後にしました
たくさんの思い出があったので 少しは落ち込むのかとおもっていましたが
肩の荷が下りる思いです それなりのストレスはあったのだと分かります
スペースの近くの家の庭に出ていたフキノトウを
翌朝 天ぷらにして食べました
春の香りとほろ苦い味
春はもうすぐです

セミナー「共同労働で仕事おこし」③

今日はセミナーの3回目
講師は労働者協同組組合(労協)センター事業団 東関東事業本部
労協は組合員12000人 事業高270億 そのうち半分がセンター事業団だそう
今日のキーワードは
「失業者が起業」した組織であること
失業したくない と自分たちで起業したのです
だから全員が株主であり社長であり従業員
これがまさにワタシの起業の動機そのもの
せめて年金分を稼ぎたい という思いです
適正な利益をどう確保するかが難しいところ
少なくないワーカーズが経営的に厳しい状況を乗り越えて来ているようですが
理念が優先して利益は二の次 という訳でもないでしょう
ワタシも数字に強い方ではないので 充分に気をつけたいところ
理念は高く掲げながら 利益はしっかり確保しましょう
特に男性はリタイア後 何をしていいのかわからないために
閉じこもりがちになってしまうといいます
地域に貢献したい人は多い きっかけが必要だと
なるほど 男性は内なる変化が必要なのかも

自己受容と他者受容

他者と関わる上で自覚しておきたい感覚が 自己受容と 他者受容
心理学 カウンセリングの場ではよく登場します
❶ I`m O.K, and you`re O,K
これが自己受容・自己肯定と他者受容・他者肯定の状態
共同労働の基本姿勢だと思っています
一般の企業でも伸びているところは「共存共栄」の姿勢です
❷ I`m O.K, but you`re not O.K
こちらは他者を受容しない・否定している状態
自分はいいけど あなたは認めない という傲慢な姿勢
業績が振るわない企業や自営業の方にはこの傾向がありそうです
❸ I`m not O.K and you`re not O,K
これは自分も他者も否定している状態
自己否定が強いと他者も否定してしまう
起業は無理なタイプ
読者のみなさんには思い当たるところがおありでしょうか
自分の思いが強ければ強いほど 他者の意見には耳を傾けなくなるものです
共同労働を目指す場合は特に気をつけたいところです

人のネットワークが何より大切

女性のネットワークの広さとコミュニケーション能力の高さには
学ぶべきことがたくさんあります
その能力は子どもの頃から開花し
少女期 青年期を通して磨かれます
言葉によるコミュニケーションとスキンシップ
これが相手との距離を縮めるのです
初対面でもすぐ打ち解ける 深い部分の話が時間をかけなくてもできる
感情の言語化が上手いのです
男性はそうはいかない 感情を言葉にできる人は少ない
情報や事柄 知識 思考は上手に言語化できるのですが 感情の言語化は下手です
この違いが 他者との間の垣根を取り払うのに時間がかかるのだと ワタシは 見ています
もちろん男女それぞれに例外はありますが
そしてネットワーク作りの上手さ
高いコミュニケーション能力で草の根的にネットワークを作ります
子供が生まれればママさんどうしで あるいは自治会 町内会で 地域のサークルで 趣味の集まりで
男性が企業に勤める長い時間の間に 女性は広く深くネットワークを作ります
何かあっても助けてくれる人がいる 困った時は相談相手がいるのです
人とネットワークを作るのに欠かせないこの技術
男性は見習う必要がありそうです
今までは男性の経営者が圧倒的に多かったのですが
それは男性が財力や権力を求めた結果でしょう そのためにたくさんの争いが起きた
女性は平和的です 争いは好まない 力ではなく言葉で解決する
弱肉強食ではなく 共存共栄のビジネスモデルが
ワーカーズなど共同労働の仕組みに見出せます

「共同労働」を選ぶということ③

いろいろな仕事を経て現在
会社組織で人にちゃんと使われるといういい体験をしたこと
その経験から自営業できちんと人を使うことができたこと
でも他人と共同して仕事ができなかったこと
その原因は自分のコミュニケーション不全にあったこと
カウンセリングと心理療法で コミュニケーション不全が完快した現在
他者と関わるという体験をしたいと強く思っています
メンバーの全員が出資者であり労働者という 上下関係のない横並びの関係
使用者も雇用者もない 経済関係を伴う 一番近い他人どうし という関係です
(普通なら「家族同様の関係」というのでしょうが ワタシの場合はこの表現が一番ピッタリします)
仲良しだけではできない シビアな関係です これを体験したいのです
もちろん生活がかかっています せめて年金分は稼ぐこと が必須となります

「共同労働」を選ぶということ②

残った音響機材でイベントの企画・制作の仕事を始めました
面倒を見ていただいたのはジャズヴォーカリストで司会もこなす保護士のテーラーTさん
使わなくなったワンボックスカーをくれました これが機材車になります
県内各地から都内まで仕事で走ります
広告代理店の仕事もやりました チラシやパンフレットの企画制作 ミニコミも発行
やがて住んでいたアパートが取り壊されるというので
田舎暮らしの本に逆広告
誘ってくれる方がいて 南房総へ引越します
そこでミニリゾートの開発を手伝う予定が 主宰者が大怪我で計画は中止
仕事の当てもなくなったのです
そこに声をかけてくれたのが主宰者にログハウスの材料を提供していた材木店の主人Wさん
二人目の人生の師です
古くは日本犬からシベリアンハスキーのブリーダー
キャバリアキングチャールズスパニエルでインターナショナルビューティーチャンピオンを完成したケンネル
といえばケンネルの格が分かると思います
Wさんに勧められてブリーダーを始めます
引っ越した直後に飼ったシベリアンハスキーの交配に
かつて自分が飼っていたハスキーを紹介してくれて仔犬を産ませます
命と関わる仕事 生死に立ち会う
それはとても充実した時間でした

セミナー「共同労働で仕事おこし」②

セミナー2回目となる今日は
「食のワーカーズ」からの体験報告
ワーカーズコレクティブ千葉県連の報告の後 二つのワーカーズからの報告
ワーカーズ「San」は稲毛区にある生活クラブ生協でデリカ部門の製造販売を行う事業
設立1年半ほどの間に得た体験は瑞々しいものです
方や20年以上の歴史のある企業組合ワーカーズ菜の花は新松戸地域で弁当惣菜を製造販売しています
地域の住民に「私の命」と言われるほど頼りにされています
独居の住民高齢者に 一人ひとりに合わせた献立を届ける心遣い
どちらも生活クラブ生協という母体があることで
初期の固定投資はほとんどなかったことでしょう
これはとても恵まれていると言えます
長い時間をかけた女性の消費者運動と ネットワークづくりの成果が現れています
ここが男性には真似のできない部分かもしれません

「共同労働」を選ぶということ①

なぜ立ち上げるのが自営業や株式会社ではなく企業組合 ワーカーズ なのか
少しお話をしておきます
ワタシは理容店に生まれました 自営業です
親の世代では 人づきあいが苦手という場合 職人になるという道があったようです
父親は無口で癇癪持ち 頑固で偏屈 コミュニケーションの取れない人でした
会社勤めなどのできる筈もなかったでしょう 職人の道へ
養女で理容店に入った母親と結婚 技術を教え込まれたそうです
人を雇うこともなく 家内制自営業
その環境で育ったワタシですから サラリーマン生活もそう長くは続きません
定時制高校に通いながら工員やアルバイトを転々
友人に誘われて生協職員に
幸いにもここでいい上司に恵まれ 上司と部下の関係を学びます
若さに任せて生意気盛りのワタシを よくも適材適所に使ってもらったものだと 今にして思います
人生の師とも言える人に出会い
広報に必要なノウハウーー取材の 仕方、記事の書き方、見出しの付け方、写真の撮り方、現像、焼き付け、印刷版下の作り方ーーを教え込まれました
その後脱サラ
どうしてもやりたかったライブハウスを始めます
アマチュアを集めてコンサートを企画・制作していたので 周りにはたくさんの仲間がいたのですが
一人で始めることに 何の疑いも持ちませんでした 誰かと一緒に など考えもしなかったのです
当時はカラオケ全盛期
階下のカラオケ店は大にぎわいでも ライブハウスなど誰も来ない日々
それでも何とか経営を続けますが 3年を待たずに行き詰まり閉店
音響機材だけが残りました

セミナー「共同労働で仕事おこし」①

セミナーが始まりました
今日は初日
受講生として参加するのは このセミナーが久しぶりです
主催者側の方々が参加されています これからの講師陣です
毎年夏の団地のお祭りでMCをしているSさんは
ワタシが音響の仕事で長い間お世話になっていますが
この主催団体「共同労働の協同組合ネットワークちば」の代表
ワーカーズコレクティブ千葉県連合会
日本労働者協同組合連合会センター事業団東関東事業本部
ワーカーズコープちば などの面々
初回は他己紹介のあと 協同組合の概要を学びます
協同組合の成り立ち 歴史 国内の状況…
一般の参加は少ないものの 発言が続きます
特徴的なのは男女の発言の違い
男性は資料のワーカーズを所轄する法的整備が整わないことについての発言
女性はDVD『ガイアの夜明け」のワーカーズの実際の事業の進展がどうなったのか
どこへ行けば仕事に参加はできるのか 求人情報はどこにあるのか に興味を示します
男性が企業だけの関わりで人生の大部分を生きて来たのに対し
女性は地域のコミュニティにしっかりと根づき 人脈も広い ネットワークが豊富
この違いは起業の仕方やスピードに 大きな違いをもたらします
男性は起業の前にネットワークづくりから始めることになります その分時間がかかるでしょう
第2回は2月8日(金)18:30〜20:30 実践編1「食」の仕事おこし
ワーカーズコレクティブ千葉県連合会と各ワーカーズの報告です
皆さんもぜひご参加を‼