アーカイブ | 2009年1月26日

ランラン ピアノリサイタル

昨日予告しました、美術館と演奏会の感想です。
どちらも長くなりそうなので2日に分けます。
まずはランランのリサイタル。サントリーホールに行ってきました。
彼をご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが少しご紹介。
ランランは1982年生まれ中国人ピアニスト。
まだ27歳という若さですが、世界で第一線のピアニストとして認められ、
大活躍しています。
24日のリサイタルは、ランランのスケジュール調整がつかず、
2日に分けて行われるはずだった公演を急遽
同日の14時と18時に行うハードスケジュールになっていました。
私が聴いたのは18時から。
同じ日に2回も演奏会をやったら、2回目は疲れて調子悪いんじゃないかなと
心配していました。
でも、そんな心配は彼がモーツアルトのソナタの冒頭を弾いた瞬間に無くなりました。
ピアノから出てくる音すべてが、生物のように生き生きとしていて、
自由自在に表情を変えて行き、色鮮やかな世界が見えてくるようでした。
あんなに表情豊かに、軽々と演奏しているピアニストを見たのは初めてです。
最後に演奏した、リストのハンガリー狂詩曲6番はすご過ぎて笑いがこみ上げてしまいました。
この曲、最後はオクターブの連打が長く続きますが、超人的速さで軽やかに、とても美しく
弾ききっていました。
音楽性、技術、個性どれも完璧に持っているピアニストだと思います。
こんな人なかなかいません。
機会があったら是非聴いてみて下さい。