11. 植物と動物(昆虫等)のコミュニケーションの仕方

植物は、生まれた場所から動くことが出来ませんので、花粉や種子等を外に向けて

送ったり受け取ったりするためには、誰かの助けが必要です。そのために植物は

運び屋さんを上手く活用しています。

 植物は、空気や水に頼むことがありますが、もっと頻繁に活用しているのは昆虫を含む

動物を使っています。特に、自分の防衛や繁殖のための大事な物を運んでもらうために、

動物に頼ることが多いです。

 まずはじめに、虫が植物について葉を食べ始めた時、植物自身はどのように虫からの

防衛に対処しているのでしょうか。

 植物が防衛に使っている化学兵器は何でしょう。 それは、植物が特別な物質を作りだして

葉を虫の食欲を落とさせる味に変えたり、草食動物に効く毒を創ったりして、防御して

います。 このような「抑止効果」のある物質は、攻撃を受けている葉やその近くの葉の

内部だけで作られます。 貴重なエネルギーを無駄使いしないように出来るだけ狭い範囲で

この様な変化が起こります。植物は問題を解決するために、最低限必要なエネルギー量を

計算しています。 虫は葉を一、二枚味見している間に、葉の味を変化させ、新しい味が虫の

口に合わず、この植物を食べるのを止めて、別の植物に移動する事を期待しています。

しかし、虫がひどい味を我慢して葉をしつこく食べ続けたり、大食の虫がやってきたりしたら、

もっと効果的な戦略が必要になってきます。「抑止効果」のある化学物質をすべての葉で作ったり、

近くの他の植物に警戒警報(空気中に揮発性化合物を放出して知らせる)を出したりします。

また、場合によっては、援軍を要請する事もあります。

続く。

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