スイッチの故障でダイソンに問い合わせたら、
海外製品なので受け付けませんといわれたらしく、
当店に修理依頼が来ました。
故障の原因は、電源のスイッチ不良でしたが?!!
電源スイッチになんと、たった5A125Vのマイクロスイッチが!!
1300ワットのドライヤーですから13Aの電流が流れ
5A規格では、発熱して接点バネガ変形故障します。
このサイズで13Aに耐えられる物は有りませんが
10A対応の物が見つかりましたので交換、
電源オンオフはコンセント側でして頂くように
お願いしました。
一流ブランドでも、流通過程がはっきりしない
低価格の物は、下請けがサイレントチェンジを
理由に返品されたものを横流ししたり、初めから
偽物として作られたり、いろいろな問題が有るようです。
サイレントチェンジとは発注元が指定した材質を
下請けが、勝手に途中から変更してしまうことで、
故障や事故が、数年先に現れるので発見が困難
なのが特徴です。
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ダイソンのドライヤー?アメリカの?!
先日ドライヤーの件ではお世話になりました。
エポキシ樹脂の接着剤でとりあえず修理して治りました。
https://shima1.blog.jp/archives/52582507.html
記事にしてみました。
しばらく使った後に、どれぐらい摩耗するのかちょっと調べてみたいとは思います。
あと、塗ってある接点のグリスって適当に混ぜるとまずいと思うのですが、
どこかで購入できるものなのでしょうか。全部ふき取って新しく塗ったほうが
滑りがよくて摩耗も緩和されるかなと思うのですが…。
しかしサイレントチェンジって初めて聞きましたが怖いですね。
こんなことになってしまうのですか。驚きです。
島さん
記事拝見しました。
エポキシ樹脂接着剤は硬化に時間が掛かるので
最近はシアノアクリレート系の瞬間接着剤を
使用する場合が多いです。
接点近くのスライド部分の変形は摩耗より接点の
接触不良による発熱が原因の場合が多いです。
グリスの付け過ぎで接点の表面に付いてしまうと
発熱してカムの変形が起きます。
グリスを取り除いて流動性の低いシリコン系の
グリスに変えるのがベストですが、カムの表面に
掛かる圧力が低ければ、鉛筆の芯で擦るだけでも
スムーズに動かせる場合も有ります。
ありがとうございました。
自分は車部品のスイッチ関係の仕事をしているのですが、
シリコン系ですと低分子シロキサンによる接点障害が懸念されまして
シリコンは使うなと言われてます…
そんなに問題起きませんかね…
参考の記事です
https://sts-presents.com/STS01/shikujiri/sllicone2/
島さん
ご専門の立場からの貴重な情報有難うございます。
私も、過去に瞬間接着剤使用直後のガスの影響で
同様の接点の障害を経験しています。
今までシリコングリスの使用で問題になった事は
ありませんでしたが、今後は慎重に対処したいと
思います。
ご忠告 有難うございました。