最近、ご自宅のピアノを電子ピアノからピアノに変えた生徒さんがいます。
みるみるうちに、タッチがしっかりして来て、
音色も豊かになりました。
音色の微妙な変化も聴こえているようです。
電子楽器と生の楽器との違いはわかっていたつもりですが、
予想以上の変化に驚き、とても勉強になりました。
最近の電子ピアノは、鍵盤の重さや音色をよく考えて作られているので、
それはそれで侮れないんですけどね。

山本クラヴィーアハウスでは、一年間に３回の発表会を行っています。
年間に複数回発表会を行うのは、
演奏をレッスン室や自宅だけに留めず、広い空間で聴く人と共有する演奏を目指して欲しい。
4ヶ月に１度、練習の成果を感じ、他の生徒さんの演奏から刺激を受けて、次の目標へつなげて行って欲しい。
等々と考えているからです。
でも一番の大切にしているのは、舞台で自分らしい演奏をするということです。
舞台の上で、聴いている人の注目を１人で受け止め、さらに自分自身を表現することは、
とても緊張感を伴います。
そしてその状況の中でうまく自分をコントロールして力を発揮することはなかなか難しいことです。
でも、難しいからこそ、演奏後に拍手をしてもらうと、大きな充実感や達成感を感じることができ、自信も湧いて来ます。
この舞台の緊張感の中で、自分自身を表現する体験を通して、
大人になった時に、どんな場所でも自分の意見を物怖じせずに自由に話したり、自分を表現できる人になって欲しいと考えています。

寒い日が続きますね。
今年もあと３週間あまり。一年が過ぎるのは早いですね。
教室では、１人でレッスンに来る生徒さんもいらっしゃいます。
先週、ある生徒さんがかわいいプーさんのメモ帳を持って来ました。
１人で練習していると、レッスンで言われたことを忘れてしまうので、
ノートに書いて欲しいと言われました。
レッスンの最後に２人でその日の内容を復習しながら、家でやってくることをまとめました。
今週そのノートを見てみると、１つ１つにできたところには丸印、できなかったところにはチェックマークが
ついていて、一週間のがんばりが伝わって来ました。
いろいろな工夫をして、練習をしようとする気持ちを感じ、とてもうれしい出来事でした。