生徒さんからこんな質問がありました。
「なんでこれは(ブルグミュラーの曲は)他のものより(弾くのが)楽しいって思うの?」
この生徒さんは並行して学習しているバーナムやバイエルよりもブルグミュラーの曲を弾くことを楽しく感じるのはどうしてだろうと疑問に感じたようです。
あまりに率直でかわいらしい質問に思わず顔が緩みました。
ブルグミュラーの曲はどの曲にも題名がついていて曲の持つ雰囲気をイメージしやすいこと、そしてメロディーが親しみやすく、バラエティーに富んでいることが感情をこめて弾くことを容易にしていると思います。
感情をこめて弾けると、音楽が自分の歌となり楽しく感じるのではと思っています。
大人になって小さいころ弾いていた曲で覚えているも曲の話になると、多くの人がブルグミュラーの「アラベスク」や「貴婦人の乗馬」などをあげます。
それだけ印象に残る曲が多いのがブルグミュラーです。
私はブルグミュラーをテクニック的な面ももちろんありますが、曲想をつかみ、感情をこめて弾くという学びにも大いに役立つ教本だと考えています。