目的地に早く行きたいなら適度な余裕と先頭を切らないという記事。
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見かけの効率と真の効率との違いを考えさせられる、こんな例もあります。人々に狭い出口から早く出てもらうには、出口付近に柱などの障害物を置くといいのです。歩行の妨げになると思うかもしれませんが、むしろ人の流れがよくなります。
これは一升瓶に入れたお米を出すとき、口に割り箸を差し込むと米がより多く流れ出るのと同じです。障害物がぶつかりを減らし、流れをよくするのです。
人が出口に殺到すると、ぶつかりあってその度に0.3秒くらい通常より時間がかかります。これに対して手すりや柱を置くと流れが分割され、互いにぶつからずに済むのです。
ただ残念ながら、現行の消防法は、出口付近に障害物を設置することを禁止しています。いま消防庁に改善を提案しているところです。
なるほどねぇ。
ボトルネックそのものが業務効率を直接的に落としているのではなく、全体の流れの中でどこをいじると何が起きるかの俯瞰的な視点から実施検証をしないとダメだってことかな。
コンフリクトが、どこで起こっているのかが、どうしても情報の流れとか、モノの流れで考えやすいんですが、そこに介在するヒトという視点からも見直しが必要。実は、その人間が言ってる仕組み(やり方が)正しいとしても、状況や実態によってはその新しいやり方や、その人そのものが障害になる可能性。
成果物の合理性だけで効率化を考えるのではなく、その過程に関わるモノ全てで仕組みを考えないとだめ。
数年前に読んだ、この本を思い出しました。
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