最近、総務省がケータイ料金が高いと騒いでいることに反論しているケータイジャーナリストの記事。
いつもは、鷲は反霞ヶ関派なんですが、今日は霞ヶ関擁護に回ってみます。というか、このジャーナリストの論こそミスリードの最たるモノ。業界の提灯記事でしかありませんな。
記事から引用しながら書きます「◎」が鷲の論
————————以下引用
◆「有識者会議」の5大誤解
(1)日本のケータイ料金は高い
⇒ネットワークのクオリティを考えると、むしろ安いくらい。
◎ よく言われる一般論的なコトですが、じゃぁクオリティと通信費の相関関係のデータがどこにあるのか?根拠がない。
(2)家計に占めるケータイ料金の割合が増えている
⇒通話料金自体は下がっている。
◎これは、ARPU(月間電気通信事業収入。通信事業における、加入者一人あたりの月間売上高)にしめる、通話料比率を言っているのか、通話単価の話をしているのかが判らない。また、いつとの比較なのかも判らない。
(3)3大キャリアの料金が全部同じというのはおかしい
⇒競争の結果、現在の料金に落ち着いただけ。
◎なにをもって競争というのか不明。過去の経緯からみれば数字に何処か差がでていたのが、今回は完全に数字が横並び。カルテルを組んでいるわけではないだろうが、公正取引概念上おかしいというのは当然。まして、利益が潤沢に出ている中で横並びにしておく経営判断は競争する気がないと思われても仕方のない状況。
(4)あまり使わない人にとって、料金プランの選択肢がない
⇒MVNOの存在をお忘れでは?
◎これはその通りの部分はあるとは思われるが、MVNOのシェアが現時点の状況で、アーリーアダプターの途中であると考えられるので、少々一足飛びに聞こえる。
(5)販売奨励金のせいで、あまり機種変更しない人が損してる
⇒販売奨励金制度が、日本のケータイの進化を牽引してきた。
今更、i-mode時代の論を持ち出す状況ではない。スマホになって販売奨励金を出す意味は進化とは直接的には関係が薄くなっている。
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霞ヶ関の見方をするわけでは無いが、なんだかなぁということで。業界ネタを書いてみました。
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