今年は高校3年生が3人、
来春3月に、卒園を予定しています。
そこで、今回は職員へのインタビュー。
卒園していく子ども達に
日々の暮らしの中で何を伝えていますか?
進路については、いつ頃決めるのですか?
今年は就職が2名、短大進学希望が1名。
高2のうちに大きな方向性は決めていて、
高3になると具体的な就職先や進学先を
絞り込んでいきます。
ホームの担当職員の他、施設には自立支援
を担う専門職が置かれていて、協力して
本人と話し合って決めていきます。
就職先を決めるのに一番苦労していること
現実が見えていないことです。
学校に来ている求人でなく、自分が気に
いった職場をネットで探したい、住居は
○○がいい等々。
現実を知ってもらうため、一人暮らしに
かかる費用のシュミレーションを一緒に
部屋代は○○円、
食費に○○円、
生活必需品、
スマホ代、貯金・・、
具体的数字になると伝わるものも大きく、
「こんなにお金がかかるんだ」との言葉が
聞かれました。
でも結局は、社会に出て
自分自身が実際に経験するからこそ
学べることがとても多い。
在園中に何が伝えられるか、
日々悩みます。
進学した場合の学費は?
本人の貯金と奨学金です。
貯金は在園中の子ども手当の貯蓄額と
高校時代に貯めたアルバイト代。
在園期間の長短で
貯金額に大きな差が出ます。
奨学金は社会的養護の子ども対象のものや
学校独自のものの中から、できるだけ返済
不要のものを組み合わせ、
職員が本人に提案します。
選考の厳しい奨学金も多く、
その対策も必至です。
それでも学費の他に生活費もかかるわけで
高3夏休みから在学中にかけて
アルバイトに追われる学生生活に
なってしまいます。
卒園後の生活で、一番心配することは?
職員の目が離れ、
日常的な声かけがない中で、
生活に躓いた時、誰かを頼れるかな?
閉じこもってしまわないかな?
そのことが何より心配です。
房総双葉学園後援会は、
卒園生のみなさんを応援することを
目的に設立されました。
卒園生への応援が
根付いていってくれることを
願っています。