暮らしの中で伝えたいこと

Posted on Posted in 後援会ニュース

今年は高校3年生が3人、

来春3月に、卒園を予定しています。

そこで、今回は職員へのインタビュー。

卒園していく子ども達に

日々の暮らしの中で何を伝えていますか?

 

進路については、いつ頃決めるのですか?

今年は就職が2名、短大進学希望が1名。

高2のうちに大きな方向性は決めていて、

高3になると具体的な就職先や進学先を

絞り込んでいきます。

ホームの担当職員の他、施設には自立支援

を担う専門職が置かれていて、協力して

本人と話し合って決めていきます。

 

就職先を決めるのに一番苦労していること

現実が見えていないことです。

学校に来ている求人でなく、自分が気に

いった職場をネットで探したい、住居は

○○がいい等々。

現実を知ってもらうため、一人暮らしに

かかる費用のシュミレーションを一緒に

考えたりしました。    スキャン_20210814

部屋代は○○円、

食費に○○円

生活必需品、

スマホ代、貯金・・、

具体的数字になると伝わるものも大きく、

「こんなにお金がかかるんだ」との言葉が

聞かれました。

でも結局は、社会に出て

自分自身が実際に経験するからこそ

学べることがとても多い。

在園中に何が伝えられるか、

日々悩みます。

 

進学した場合の学費は?

本人の貯金と奨学金です。

貯金は在園中の子ども手当の貯蓄額と

高校時代に貯めたアルバイト代。

在園期間の長短で

貯金額に大きな差が出ます。

奨学金は社会的養護の子ども対象のものや

学校独自のものの中から、できるだけ返済

不要のものを組み合わせ、

職員が本人に提案します。

選考の厳しい奨学金も多く、

その対策も必至です。

それでも学費の他に生活費もかかるわけで

高3夏休みから在学中にかけて

アルバイトに追われる学生生活に

なってしまいます。

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卒園後の生活で、一番心配することは?

職員の目が離れ、

日常的な声かけがない中で、

生活に躓いた時、誰かを頼れるかな? 

閉じこもってしまわないかな?

そのことが何より心配です。

 

房総双葉学園後援会は、

卒園生のみなさんを応援することを

目的に設立されました。

卒園生への応援が

根付いていってくれることを

願っています。

 

まきのき夕食pdf

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