同軸ケーブルの外被の剥き方に苦労されている方に
参考になればと、紹介します。
まず、右手を出来るだけ左に回転してから、ケーブルをカッターと
親指ではさみ、外被の厚みの半分位刃を入れた状態で、
一回転 切れ込みをいれます。
次に、カッターの角度を45度ぐらいに変えて、親指とカッターで
刃の入り方を半分ぐらいに しながら、半周して
最後に刃を、完全に押し込んで、
この様に成ったら、外被を切り込みに沿って一回り剥ぎ取ります。
編組を折り返してから、
芯線の被覆は外被と同じ要領で一周切込みを入れたら、
捩じって引き抜きます。
この時、アルミ箔の切れ端が残って、心線に触れないか、
また、芯線に絶縁体の一部がこびりついていないか
確認が必要です。
この方法は、親指とカッターの間に常にケーブルが有るので、
怪我をしにくいのと、刃の切れ込み加減が正確に出来るのが
特徴です。
さらに、編組を切ると散らばって後始末に手間が掛かるので
編組の上からリングでカシメて残りの編組を極薄のビニール
テープで、巻いて仕上げます。
普通の絶縁用ビニールテープでは、厚みが有るので、時間が
経過すると端から剥がれてきます。
極薄のビニールテープは、車のワイヤーハーネスを作るのに
使う物で、ネットで入手可能です。
自分は放送局の工事が主流でしたので、F型ではなくBNC型が主流でしたが、退職する頃になるとはんだ付けではなく、圧着工具になってきていました。ストリッパーも出てきて、今やプロの世界では剝く技術など不要なのでしょう。2種電工もストリッパーOKだったような・・・。
私が身近で感じてきた電気屋さんは、修理技術や同軸処理等、プロと言えない方も散見される中で、岡田電気様の多様な発想とテクニックは素晴らしいの一言に尽きます。私も見習って精進いたします。
北海のヒグマ 様
時代と供に必要な技術が多様化して、私がテレビの勉強をしたころは、アンテナ線は300Ωの平行フィーダーでしたが、今は同軸ケーブルが当たり前で、初めは扱いに苦労していました。
60数年の経験の中から参考にしてもらえそうな事例が増えてきました。
最近テレビで紹介されたおかげで、未経験の変わった修理を持ち込まれて苦労してますが、新たな発見がありそうで楽しみです。