ビデオのメカ部分が正常なのにテープが絡む原因

ビクターのレコーダーDR-MX3でテープを取り出すと
テープが絡んでしまう故障で、通常はベルトやギヤー
カム等が原因ですが、手動で各モードに移行して
テストしても異常が認められません。
この状況から、メカの動作状況をコンピューターが
認識することが出来ていないと判断しました。
コンピューターにメカの状態に応じた信号を送る為の
ロータリースイッチが有りますが、これの接触不良が
原因と分かりました。
十数年前の機種ですから、部品の入手は不可能です。
ジャンク機から調達しても同じ故障になる可能性が
考えられるので、何とか分解出来ないか挑戦します。
IMG_2495

まず、白いカム円盤を留めている4個の爪を外側に
そらして、
IMG_2495b

円盤の中央の穴の中に有る3個の爪を内側にそらして
外します。
文章では簡単ですが、それなりのノウハウと特殊
工具が必要です。
エンコーダカム

中はこの様になっています。
IMG_2494

仕組みはカム円盤が角度に応じて各接点を押して
電圧の組み合わせで、メカの状況をコンピューターに、
知らせ、各モーターを正回転 逆回転をさせます。
接触不良はこの部分の硫化や酸化による被膜が
原因ですから2000番クラスのコンパウンドで
皮膜を取り除いてから洗浄、接点復活剤で保護
しました。
IMG_2493
修理以前よりメカの動作がキビキビしているのが
よくわかります。

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5 Responses

  1. 張子の虎 より:

    お忙しい処ご返事いただき有難うごさいます。現在機械をだましながら(トレイを上下に押して)タビングをやり直して使用しております。

  2. 張子の虎 より:

    また、質問で申し訳ありません、ビエラのブルーレイレコーダでHDDに録画したものをディスクにダビングしますと、最近ディスクによつてはモザイクがかかったようになります、もう寿命でしょうか、お答え難いでしょうけど、色々とレコーダーのメーカーありますが、同じようなものでしょうか

    • オイッチニ より:

      2012年にお買い上げの、DMR-BRT220ですと使用頻度によりますが
      レーザーの寿命かも知れませんね。
      どこのメーカーか よりも、機種や環境、使用時間などの方が
      寿命に差が出ます。
      残念ながら、ネットの口コミなどは、参考に出来ませんので、
      各メーカーや機種の優劣については、調べる方法がありません。
      光ピックアップの寿命だとするとそろそろHDDも心配ですので、
      買い替えの時期かもしれませんね。

  3. 張子の虎 より:

    素人は部品見ただけで”ゾッと”します。こんなに細かい部品があるのですか? まだ、お使いになるのでしょうね

    • オイッチニ より:

      この部品を分解して直すことは普通しません。
      直径3cmほどの中を修理するにはそれなりの
      自作の道具とノウハウが必要です。
      この部品以外は全く正常ですので当分使用できるでしょう

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