修理不能な8mmビデオカメラからテープを救出する

故障してテープが入った状態で長年放置された
８mmビデオカメラですが、貴重な記録なので、
カメラを壊してもいいから、テープを完全な
状態で取り出してほしいとのご依頼です。

本来サービスマニュアルがないと分解は不可能
ですが、テープメカ以外は壊れても良いので
端からネジを外して行きました。

テープメカ以外の部分を全て取り除きました。

テープがカセットに収納されていないので
このまま分解するとテープが傷ついてしまいます。

そこで、各モーターを順次回転させながら
本来と同じ動作をさせて行く必要が有りますが
テープを巻き取る動作が解らないので基板を
取り外すとキャプスタンモーターがリールを
動かすことが解りました。
、

外部電源でローディングモーターを
少しづつ逆回転させて、テープの様子を
見ながらながら、キャプスタンモーターを
手動で回転させ、テープを巻き取りました。

テープが完全にカセットに収まったのを確認

さらにローディングモーターを回転すると
カシャッとカセットが上がってテープ保護の
蓋が閉まりました。

念のためカセットの蓋を開け確認、完全無傷で
回収できました。

目的は完全に達成できましたが、所要時間は
2日に亘り３時間以上・・・

当店には８mmテープの再生機が有りませんので
ダビングは別の業者さんにご依頼して頂くことに