海を渡る洋服

Posted on Posted in OSAGARIについて

私の店では、子供服の買取査定にあたって、ブランド物とノン・ブランド物では査定方法が異なります
ブランド物のお洋服は、ほぼ1点ごとに買取価格を付けさせて頂くことが多いです。
対してノン・ブランド物は、私の方で《Quality》と《Design》を吟味し、店頭に並べられると判断したものは1点1点で買取価格をつけさせて頂きます。そうでない物は1KG当りの《量り買い》をさせて頂いています。
当然、ブランド物であれ、ノン・ブランド物であれ、《次の子に着てもらうことが難しい》と判断したものは《買取不可》という判断をさせて頂きます。

もちろん、『ブランド物の方が人気があるから扱いが違うんでしょ??』と云われる向きもあるかとは思います。正直に言えば『部分的にYES』ですわらい。しかし『部分的に』と限定したのには理由があります。
私の店は《環境や文化を次の世代のこども達に引き継ぐ》ことを目的としています。
《FAST FASION》のTシャツ一枚に使う《コットン》の量も、ブランド物で使われる《コットン》の量も、実はそんなに大差はありません。成人用のTシャツ1枚で約200Gです。
そして大事なことは《コットン》も資源です。《安くて手軽だから》という理由で次々と買い替えて、次々と捨てていくことが未来につながるのか? そこに私は疑問を感じるのです。
《FAST FASION》の服を3枚買うことを我慢すれば、ちょっとお気に入りのブランドの服が買えるのです。そして、大方、ブランドのものは《Quality》がしっかりしています。長くお付き合いできるということです。
さて、表題の《海を渡るお服》に話を戻すとですね。前述した中で、《店頭に並ばない服》というのがどのように扱われるかというものをお伝えしたかったのですね。
店頭に並んで、次の子に《おさがり》されなかった子たちです。その子たちが《海を渡る》ということです。
このような洋服もブランド物に等しく《資源》です。
海外の工場に行き、仕訳&選別され、《主に東南アジアのこども達に着てもらう》もしくは《再度繊維状態に戻し、工業製品として生まれ変わる》のいずれかをたどります。
私の店ではノン・ブランド物でも査定をお断りすることはありませんので、結構膨大な量のお洋服が毎週海を渡っていきます。
決して売れるものだけではなく、売れないものも《資源》として再活用できる場を提供することが《環境や文化を次の世代のこども達に引き継ぐ》につながると信じています。
でも、できるならば《理想》は日本国内で全て引き取り先がキチンと見つかることなのです。

自分が必要としなくなったものが、《自分の見えないとこ所で処理される》のではなく、《自分の見えるところ・住んでいるところで処理されている》ことがとても大切だと考えています。
皆さんは《子供服》をどうしていますか?
買ったら捨ててませんか?
捨てて新しく買っていませんか?
私の話に少しでも興味をもって頂けるのであれば、
ちょっと《行動パターン》を変えてみませんか?
《中古》というものを選択枠に入れてみませんか?
《良い物を大切に長く使う》ことをしてみませんか?
そして、きれなくなったら、次の子に手渡してあげて下さい。
長く使うということは、《一人》で、ではなく、《みんな》で使うということです。

きっとこころも豊かになると思います。

2 thoughts on “海を渡る洋服

  1. OSAGARIさん、心から感動しました。
    自分も同感でございます。
    リユースの大切さ!あらためて知りました。
    今まで子供服は知り合いにあげたり、捨てたりしてましたが
    まだ、残っているのもあるので今度、持っていきますね!

  2. バスケランナーさん
    いつもコメント有難うございます。
    《心から感動》などど言われてしまうと照れてしまいますね(;^ω^)
    気軽にお店を使って頂ければ何よりです。
    お待ちしていますネ!!

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