震災と防災

  
 昨日1月17日は阪神淡路大震災から丸15年の日。
関東に居ると、テレビなどのメディアでの取り上げ方が
関西と違って少ないように感じました。 「小沢事件」の
報道一色で、まあ仕方ないのですが・・・ 
 あの震災は他人事では無く、どこにいても何をしてても
いつでも起こり得る災害だと思って、今一度、身の回りを
見直してみませんか? そんな想いでの今日のブログです。
 防災グッズや訓練の話しなど・・・
 スグ出来る震災への備え、となると、まずは防災グッズの
用意です。 家を耐震化!と住宅設計建築士としては、
声高に叫びたいところですが、現実問題、工事する前に
地震が来てしまってはどうしようもない! なので、
まずはすぐにでも出来る事から。。。
 防災グッズ、皆さんは用意してますか? どんなものを
揃えたらいいのか分からない方、一般的なモノは、ネット
などで調べて頂くとして、 私からオススメ、必須のグッズを。
 1)簡易スリッパ 又は靴や靴下強調文
    阪神大震災の時、地震発生は明け方だった為、
    多くの人は就寝中又は起きた直後。当然、足は
    素足か靴下のみ。 逃げたり、揺れがおさまってから
    避難するのも、靴が無ければ食器の割れた床を歩く
    のも、瓦礫の中を歩くのも大変。 
     なので、例えば、あまり履かなくなった靴や、旅行用の
    簡易スリッパ、カカトがゴムで脱げにくい携帯スリッパ
    などを防災リュックの中に入れておくことをオススメ。
    最低限、靴下でも良いので、各自一足は入れておこう。
     昼間でも玄関に靴を取りに行く時間などあれば
    いいんですけど・・・
     靴下と同様、軍手もあると超便利。
    
    そうそう、寝室となるところには、ガラス類のモノや
    戸棚は置かないように・・・ 
 2)油性のマジックペン
    筆記具とメモ帳なども用意しますが、意外と重宝
    するのがコレ! もし被災して、どこかに避難してる
    時も、玄関ドアに伝言を残しておく際、紙とペンと
    その伝言を貼るセロテープなんて用意できないのが
    実情。 マジックペンで、直にドアに書いておけるので
    マンションなどもオススメです。 布にも書けるから、
    ハンカチをくくりつけて伝言を残すとか・・・
     書いてあれば、この部屋の住人は避難した、と
    分かるし、何も書いてないとまだ残ってるかも、
    助けよう、となり、要らぬ時間を周囲に取らせてしまう
    可能性もあるので・・・ 
     持ち物に名前を書くとか・・・ まあ配給のおにぎりや
    パンに名前を書く、というのは、みんなで分け合おう
    という精神から外れるのであんましオススメしません・・・ 
            
 3)連絡ノートと小銭
    携帯は通じなくなると思った方がいい。 壊れてしまう
    かも知れないので、携帯にいくら連絡先のアドレスを
    沢山登録していても見れない、と思った方が良い。
    電池も切れたら、充電はできないと思った方が良い。。
     メモ帳のようなものに、家族の連絡先の電話番号や
    住所、 実家や遠方の親戚などの電話番号も記載して
    おこう。 携帯にしても、固定電話にしても、近くは
    繋がらないが、離れた被災していないところでは普通に
    繋がる場合が多い。 だから、例えば、実家が遠方なら、
    実家を家族の伝言板代わり、安否確認の集約所、
    のように使うなど、日ごろから、 家族で連絡の取り方を
    決めておき、その連絡先などもメモ帳に記載しておく
    のがいい。
     NTTの災害伝言ダイヤルも活用したいが、 実家や
    親戚などにも「無事」であることや「今の状況」を伝えて
    おくと、色んな人から、実家などに問合せがあった場合に
    にも対応できるのだ。
     会社側から安否確認する際、本人達には繋がらない。
    会社は知っている、又は届け出の連絡先に片っ端から
    掛けるので、 入社時の書類など、何かの時に書いた
    連絡先をたどって、安否確認をする場合もあるのだ。 
    もちろん、本人が会社など関係者に連絡できればいいが
    連絡先をメモってない、とか、その連絡先は繋がらない
    など、予期せぬことになるが震災なので。。
    (今は個人情報保護法があるので、どうなるかはちょっと
     わかりませんが・・・)
     非常時はNTTも無料で掛かるケースが多いので、
    小銭も要らないけど、コインというのは、何かと便利な
    ものですよね。 っえ、アナタの家はドアロックが掛かっ
    たら、コインで開けられない! そうかあ〜〜進んでるのね?!
  
 以上、グッズについての私のオススメでした。
  色々あれど、防災グッズを入れたリュックを確認してみて。
 私の場合、色々入れたはいいけど、重すぎて持てない・・・
 なので、 食料や水は少し入れただけで、他はキッチンに。
  リュックの置き場は、寝室がいいと思います。 
 寝起きですぐ取れるから。 日中で在宅中で、被災しても
 室内で動きまわれるなら、寝室に取りに行けばいい。
 日中でどこかに置いていても、そこにたどり着けるという
 保証は無いので、それなら、就寝中の被災を考えた方がいい。
 そして、防災グッズに並んで備えておきたいのが、 
 A)家族の避難先 の確認
 B)帰宅徒歩ルートの確認 

 A)家族の避難先 
   自宅で被災後に集合できない場合、居ない場合、
  どこに集まるか、を決めておけば、無用にあちこち
  探さなくてもいいので、家族で確認しておくこと。
   近くの公園や広域避難場所と指定されているところ、
  近くの学校など。 特にお父さんなど、地域との関わりが
  少ない場合、それがどこにあるのか、イマイチ把握できて
  ないケース。 私のように引っ越してきて地域のことを
  よく知らない場合や、シングルで地域と全く無縁の生活を
  送っている方など、要確認です。 
   シングルの方で集合する必要がないと思ってる方も、
  広域避難場所などはぜひ確認を。 そこにいけばトイレもあるし、
  物品配給もあったりするので、1人で家に居るより
  ずっとイイのだ。 
   なので、休日に散歩がてら、そういうところに確認に
  行ってみるのがベストでは・・・
 B)帰宅徒歩ルートの確認
   もし日中被災した場合、 勤務先からどうやって帰るかを
  実際歩いてみて確認しておくことを強くオススメします。
   昨夏、関東や千葉で地震があったのを覚えていますか?
  私はこちらに引っ越してきて間もない為、土地勘もなく、
  どうやって都内から自宅まで歩いて帰ればいいのか、
  まったくわかってなかったのです。 それを自覚した途端、
  無性に恐くなってしまいました。 
   
   まず、東西南北をどうやって確認するのか。 
  被災が日中や陽が注してるとは限りません。
   関西は、山に囲まれているので、 遠くや近くに山並みを
  見て、自然と北や東が分かりました。 こちらに来て、
  山が無いので、いつも方向音痴になってしまいますし、
  知人と話すも、東京タワーが現地点から見てどの方向に
  あるのかも分かってなかったので、方位確認が私の場合
  出来ないのだ、と自覚。
  もちろん、東京タワーだって倒れてしまったら、方位確認には
  使えない。 近くの大通りなどをキチンと覚えておいて、
  どこの道を通っていけば帰れるのか、把握しておく必要が
  あると痛感した次第です。
   その時の知人は、近くのビルや交差点のランドマーク的
  建物などを目印に、と言ってましたが、そんなのは、倒れたり
  グシャグシャになると、何がなんだかわかんなくなるので
  当てにはできないのです。 
   なので、よく知ってるつもりでも、震災時は状況が一変
  するので、自らこの目でこの足で確かめておいた方が
  いいと思います。
   
   年一回ほど、都庁や各県で開催される訓練に、私も
  今度は参加してみようと思っています。 
   帰宅困難者訓練ウォーク」や「徒歩帰宅支援などの
  名前で、災害訓練を行っているので、不安な方はぜひ
  一度参加するなり、休日に自分達で歩いてみて、自宅
  までの徒歩ルートを確認しておくことをオススメします。
   ルート確認の為と、徒歩で歩くとどれ位の時間が掛かるのか
  その足で把握しておくといいと思うのです。
   計算上は通常大人の場合1時間に4〜5キロですが、
  道路状況が悪かったり、身体が万全でなかったりすると
  もっと掛かると思った方がよいですよね。
   歩いて帰宅する時間を把握しておけば、仮に連絡が
  つかないお父さんでも、1日待てば帰ってくるだろう、と
  思えば、少しは安心に繋がるし、目安にもなります。 
   知り合いの話で、家と身体はなんとか大丈夫だったけど、
  ライフラインが不通で、結局その家では生活できないと
  いうことで、20数キロ離れた実家に歩いて帰ったそうです。
   いつもは遠いと感じる距離も、ただひたすら歩くしかなかった
  と言っていました。
   都内から帰宅する私達の場合も、浦安まで河を渡っていくのに、
  もし橋が壊れてたら迂回ルートになるだろうし、 思ってる
  以上に自宅は遠い、ということにもなるかも知れません。。。
  
   
  
 神戸のメリケンパークに「神戸港震災メモリアルパーク」
というのがあります。 そこに実際、地震で地割れが起こって
地面がガタガタになった当時の神戸港の一部を残して保存展示
しているのがあります。 屋外の一角にひっそりとあるちょっとした
場所ですが、 震災を知らない方はぜひ一度行って見てください。
 街灯が斜めに傾いた状況を見てみて、もし街全体がこんな風
だったら、と想像してみてください。 震災の恐ろしさを少しでも
分かってもらえたら、と思います。
 
 も一つ、震災当時の街の様子を、朝日新聞のHPで配信中なのを
見つけました。 アサヒの会員の方はログオンすると見れます。
  アスパラクラブ aサロン 高いところから失礼します
   「1月17日」のコラム 
  https://aspara.asahi.com/blog/aviation/entry/X7O3Vub18B 
 
 阪神高速道路のぐにゃぐにゃの写真は、私には衝撃でした。
全ては壊れてしまう、ということを実感する写真です。 
 長くなりましたので、この辺で。
(もっと書きたいことは沢山あるねんけどね・・・)
   

    
     
   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です