刺激的だった北アルプスから戻ってきて1ヶ月。
次の山に向けて簡単に備忘録。
◇9/11(TUE)
今回は軽量な簡易ビバークテント”ツエルト”を持っての単独登山(9/12入山~16下山)4泊5日を予定。
中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳〜北穂高岳〜奥穂高岳〜上高地のルート
宿泊予定地である各テント場は山頂近くの山小屋が近くにあり、水などは必要最低限1〜1.5Lのみ背負ってあとは現地調達。
食事は基本的に自炊を考えてのこの内容。
米8合とパスタが主食でスープなどを使ってリゾットにする簡易食。
歩きながら&休憩時に摂取する行動食にはグラノーラ・ビスケット・カリントウ・チョコレート・ミックスナッツを毎日小分けにする。
もちろんコーヒーも忘れない!
UL(ウルトラライトパッキング)が最近の登山の流行りらしいのですがなぜか荷物は20kgを超えてしまった。。。
かなり減らしたと思ったのだけど下手くそらしい。
食材も重いのだが、これは徐々に減るのでキレット越え時には数キロ軽くなってる予定。
深夜バスで新宿から松本へ向かう前にちょっと両国へ立ち寄り。
429で昔働いてくれていたU太がオープニング店長を務めることになったRcafe192
オープン翌日だったということもありあまり話せなかったけど、会えてよかったです。
この後もなかなか忙しく行動。
両国から浅草橋まで歩き、お久しぶりの『bevi』で数杯。滞在30分
次は浅草橋からお客様とのミーティングで御茶ノ水まで歩く。
合わせて6〜7kmくらいの道のりで新調したブーツとバックパックの微調整をしてみた。
深夜バスは新宿バスタ22:25発〜松本25:43着の最終便。
真夜中に松本駅前に降ろされたわけなのだが。。。
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◇9/12(WED)
電車:JR松本 5:58 〜JR穂高 6:27
バス:穂高駅 6:40 〜中房温泉登山口 7:35
登山:中房温泉〜4.0h〜燕岳〜3.0h〜大天井岳 15:00頃到着予定
仮眠でビジネスホテルやカラオケ。。。や、居酒屋に入って一杯♪も考えたのだけど
結局駅前のマクドナルドで夜を明かし、山の中腹で食べる朝食用には地元の味をコンビニで購入。
始発の電車&バスを乗り継ぎ登山口にたどり着いたのが7:40
ここから燕岳を経由して2,922mの大天井岳まで約1,500mを登るわけです。
雨は降らないまでも天候は曇り。この時点で山の上には雲がかかり山頂の状況が不安。。。
道中視界はそれほど悪くないものの霧の中。こういうの嫌いじゃない。
かわいいキノコたくさんあるし
第1ベンチ:8:05
第2ベンチ:8:25
1,850m付近で雲を抜けてるも山の稜線は雲がかかっている模様。
第3ベンチ:8:50 / 1,995m
富士見ベンチ:9:22( 5min 休憩)/ 2,198m
合戦小屋:9:50(10min 休憩) / 2,362m
燕山荘到着:10:50(20min 休憩)11:10
槍ヶ岳を始めとする3,000m級の尾根は雲がかかり見えず。
この子にも挨拶を忘れずに。
20分ほどエネルギー補給をして大天井岳へ向かう
暑くもなく寒くもない。景色は100点ではないけど決して悪くはない。
12時頃。途中、岩に座って景色を眺めている年配男性に出会った。大天井岳から燕岳に向かうそうだ。
『早く着いてもやることないからね〜。途中ゆっくり景色を楽しみながら歩いてるんだよ』
山の天気は変わりやすい。特に晴天でない今回はどうなるかわからない。。。
日も短くなってきた秋なので『早めスタート&早め到着』が基本の縦走旅ではあるけれど、なんか大切なことに気づかせてもらえた気がしたのです。
一緒にぼーっとさせてもらい挨拶をしてリスタート
後半、エネルギーが切れかけたこともありペースダウンするも
14;27:ほぼ予定通り大天井荘到着。
広いテント場には女性2名の1組のみ。
風も少し強く吹いてきたので手早くツエルトを張り、簡単な食事をする。
ゴルゴンゾーラのクリームスープを使ったリゾットと食後のコーヒー
先にテントを張っていた女性2名は上高地のホテルでシーズンバイトをしているそうだ。
今日は久々の連休をもらえたので上がってきたとのこと。ホント山が好きなんやね(笑)
この後16時頃男女5名のグループと女性1名が到着しテントを張り始める頃には辺り一面真っ白な雲の中。
18時頃には辺りは暗くなり、やることもないので短波ラジオを聴きながら就寝Zzz
こんな時間に寝れるか〜!(笑)
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◇9/13(THU)
大天井岳〜3.5h〜西岳〜3.5h〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳 :14時頃到着予定
深夜まだ暗い時間帯。
外がガサガサ人が動く気配には気づいていたのだけれど、朝の5時過ぎに目が覚めて外に出てみると残されたテントはマイハウスだけでした(笑)
あとで追いついて聞いてみると夜明け前4時には出発したとのこと。。。
何が起こるかわからない長時間の縦走では、悪天候ではない限り早め早めが基本。
真っ白に覆われていたテント場に雲はなく、眼下に雲海から朝日を眺めながらテントの撤収と朝食を準備。
モリモリとまではいかないまでも今日もハードな山道を歩くための大切なエネルギーを補給。
周囲からずいぶん遅れて7:00に大天井荘テント場を出発。
あとで写真を振り返ってみると今回の長い縦走で写真をあまり撮っていないようで。。。
今思うとただただ無心にその場をカラダの五感で楽しんでいた記憶がある。
山上では一度もネット環境に接続することはなく、
できる限りアナログで、自然と一体化する時間に幸せを感じていました。
燕岳から先、少しずつ危険箇所が増えていきます。
ここは15mにもなる高度感抜群の3段ハシゴ。
西岳ヒュッテ 9:05着〜9:20出発
ヒュッテ大槍 12:20
槍ヶ岳山荘 テント場 12:56到着
先ずテントを張るか?槍ヶ岳山頂を目指すか??
そんなことより朝の7時から歩き続けでお腹減りすぎましたよ!!
これからご飯作るのなんて待てないし。
ってことで、どーん!
山荘で特製カレーと糖分を補給!
もう死ぬほど美味い。身体にエネルギーが入っていくのがわかります。
そしてこの時、槍ヶ岳山頂に登る間際にある山荘付近は視界が割とあるものの、山頂は雲の切れ間から時々顔を出す程度。。。
↓これは翌朝。雲がなくなった時の写真。
今夜は夕方から明け方まで雨が降る予報。
岩場が濡れればクライミングは危険が増すしね。。。
どうしましょ?と悩んでいるとほんの少し雲が薄くなってきた。
明日は雨かもしれないし
30分ほどで登れるということなので早速荷物は持たずに山頂を目指しました。
13:40 山頂へ向けて出発
20kgの荷物が無くなるってこんなに楽なのね〜♪
前の方の待ちもあまりなく
13:55 登頂!
昨日のテント場でご一緒だったグループの方々がいらっしゃったので写真を撮っていただきましたが
ヒトが20人もいたら怖くなるであろう狭い山頂。
混雑時は数分で下りないとヒトの入れ替えがままならないそうですが、4〜5名しかいないので少しゆっくりさせて頂きました。
が、景色もないですからね。10分ほど滞在して下山。
次回是非とも絶景の槍ヶ岳山頂をリベンジしたいものです。
岩場は登りより下りの方が危険で慎重に!
人待ちも前の方を急かさない配慮が大切ですね。思いやり。
なので登り15分に対して下りは20分。
混雑している時には危険も増すので遠慮したいですな(汗)
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下山してすぐに巣作り。
岩場下のいい場所に居住区を確保できました。
今宵雨予報。実際結構降ったようなのですがほとんど濡れることなく快適に過ごすことができました。
この場所空いていたら次回迷わずKeep!!
日が暮れる前に夕飯と翌日の朝ごはん用に飯炊き。オニギリをいくつか作成。
このあと隣にテントを張った男性と山小屋スタッフから情報収集。
天候のことやルートのことなど。
事前にインターネットや本で調べていたコトにも現地の生情報で穴埋め補強。色々勉強になりますね。
そして緊張度合いが沸々と高まっていきます!
実は入山した燕岳から槍ヶ岳を通り上高地に下りるルートがいわゆる『北アルプス:表銀座』と呼ばれる人気縦走路なのですが、長野県・新潟県・山梨県・静岡県・群馬県・栃木県が長野県山岳遭難防止対策協会を中心として作成した「山のグレーディング」◇体力度レベル:1〜10段階 ◇難易度レベル:A〜E (5段階)で評価したものによると、そんな名前のようなお買い物ウキウキコースではなく。。。
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☆表銀座:体力度レベル10 / 難易度C。
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難易度はそれほど高くないにしても体力レベルが最高ランク!
日頃運動をしていない方は山小屋でルートを刻んで日数を要した方がいいと思います。
鎖場もありますし大きな荷物を背負って10m以上の高度感のある鉄製のハシゴも上り下りしなくてないけません。
登山に慣れていない方がいきなりチャレンジするには決して安易なルートではないのでご注意を。
ちなみに富士山(スバルライン5合目)ルートで : 体力度レベル5 / 難易度B です。
富士登山経験者は参考にしてみてください。
いよいよ明日はその上をいく『槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳縦走』
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☆大キレット:体力度レベル9 / 難易度 E。
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これまでに多くの滑落事故死者を出している難所に挑戦です!!
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◇9/14(FRI)
◇9/15(SAT)
北穂高岳〜上高地へ下山
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