11月に月刊誌は終わったが美魔女を牽引したDRESS。
その編集長が退任というインタビュー記事①と少し古いインタビュー記事②
インタビュー記事①の山田編集長の発言は唸らせる感性。これは、情報をネタに商いをしている人は絶対に読むべき記事。
求められるのは「プロが作る上質」より「個人が伝えるリアル」
ビジネスとして考えた場合は、ユーザーニーズにどれだけ応えられるか、どれだけ拾えるかが商品価値。
しかし、プロとして考えた場合には「そこじゃなくて、ここをもう少し掘り下げるとこんな世界もあるんだ」という経験値と洞察力で素人には見えない「質」をい追いかけることも大事な存在価値であり、あるときまではそこが最重要という価値観が大手を振っていた時代もあったわけですが。
これを今時はオーバークオリティという向きもあります。
存在価値が本当に必要なのかどうかはユーザーの決めることというのが、グローバル化したビジネスの世界の本質。場合によっては、過去の大事な価値観を捨てたり、割り切ったりする必要も多々ある。それが商売でしょ?と言われたらその通りです。
その変質について行けない職人系ビジネスマンは今時のプロとして生き残る事はできず、人間国宝への道と称した自滅の道を歩んでいる人も多い。
でも、商売はお客様に選んでいただくのではなく、お客様を商人が選ぶ(この表現は正しいとは思っていませんので突っ込み無しで)のが強さとしての本来の本質であるというのが持論でもあり、歴史も証明しているはず。
難しい時代になりました。誠に難しい時代になりました。どこまで突っ張っていけるのか。お客様に頭を下げるのは当然ながら、卑屈にならず、下請けにならず、Independentとしてどうやったら尊厳と利益を満たしていけるのか。
ビジネスとしての生き様をどうするのか、実に考えさせられました。山田さんの記事はこれからの指針になります。
【寄り添う】が【阿る】になるべからず。
自尊と自戒を込めて。
しかし、このDRESSという雑誌は、発刊当初は見城徹さん、松浦勝人さん、秋元康さん等が関わる大プロジェクトだった模様(しかし、こんなスーパーマン達を集めてもダメだったのね)。紙メディアはどうにも下落が止まらずに、出版業界は凋落傾向に歯止めがかからず。
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