こんにちは。
年が明け、早いもので本日で1月終わり。ずいぶん経ってしまいましたが、
ジュニアコーラスの活動は元気に始まっています。
子供たちは3月のミニコンサートの曲を自分たちの話し合いで決めました。
黒板に板書しながら、多数決の方法をあれこれと話し合いながら考えました。
今はその練習に一生懸命取り組んでいます。
さて私、最近たまたま書店で見かけた「小学生に授業」という本を読んでいます。
この本は、梅原猛さんや河合隼雄さんら、国際日本文化センター研究員の皆さんが、
センターのすぐ隣にある京都市立桂坂小学校の5年生6年生の教室で1回限りの特別授業を行い、
その特別授業の様子をライブ収録したものです。
(もともとは1998年に刊行された書籍の文庫版だそうです)
私の大学受験のときに、予備校講師の実況中継シリーズというのがありました。
話し言葉をそのまま文章にしたもので、とても解り易かったのでよく使っていましたが、
それと同様の形で「小学生のための授業」が各講師のそれぞれの専門テーマで展開されます。
特別授業の各先生たちのテーマは、「学問の楽しさ」「宮沢賢治」「道徳」など様々。
子供たちの、発想豊かなツッコミもあり、楽しく読めて勉強になります。
この本のいい所はちょっと読み疲れて、集中力が切れそうになった頃にちょうど1つの文章が終わる所です。
考えてみれば当然で、学校の授業時間は45分。45分経てばチャイムが鳴って時間終了。
先生たちは皆その道の世界的権威。でも小学生を相手にするのは初めて。
45分は皆さん真剣勝負です。中身が濃く、分かりやすく、
そして本当に大切なメーッセージがこもっているように感じました。
45分というのは短い時間です。
でもその時間の中に何を詰め込み、何を伝えるか、工夫次第でとても豊かな時間になる。
そんなことを教えてくれる本でした。
ジュニアコーラスの練習時間は90分。途中の休憩を挟み、40×2の時間。
子供の頃のとても貴重な時間。中身によって短くもなれば長くもなる。それを預かっている身として、
より素敵な時間に少しでもしたいなあ、とあらためて感じたのでした。