ムスリムとは?

 近年、訪日ビザの緩和や格安航空会社の就航など、インドネシア、マレーシアを始めとしたASEAN各国からの訪日旅行客が急増しております。インドネシア、マレーシアは世界でも有数のムスリムを主体とする国々で、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、これらの国々から訪れる街がここ「幕張」です。
 異なる文化を持つムスリムへの理解を深め、おもてなしの気持ちをご一緒に育みませんか?そんなに難しく考えることはなく、無理をすることもありません。少しの知識で新たな扉が開かれるはずです。
先ずはムスリムの基礎を知ることから始めましょう。

 

【ムスリムを知るために必要な3つのこと】

 

①ムスリムとは?
ムスリム=イスラム教徒
・イスラム教徒の人口は、全世界で約16億人。世界人口の約1/4を占めています。
また、イスラム教徒はアラビア語で「ムスリム」(女性はムスリマ)と呼ばれます。
・イスラム教徒は唯一神「アッラー」を信じる一神教でコーランを聖典としています。
・仏教の仏像の様な偶像崇拝は禁止されています。
イスラムは自らを差し出すという言葉が語源となっており、アッラーに自らを差出し自分の周りの完全なる平穏を得る、つまり平和を意味しています。

②ムスリムの食事
HALALハラール=許可された⇔HARAMハラーム=禁じられた
・ムスリムは食べ物に関し厳格なルールがあり、宗教上食せないものがあります。
・「HALALハラール」とはアラビア語で許可されたという意味で、野菜や果物、大半の魚介類はハラールです。
逆に「HARAM」とはアラビア語で禁じられたという意味を持ち、豚肉を使った料理や豚に由来する成分、アルコールの他、イスラム法に則り処理されていない食肉などが含まれます。

③礼拝
メッカの方角に向かった1日に5回の礼拝
・礼拝はムスリムの方々にとって最も大切な行為の1つです。
・1日5回、太陽の時刻に従った時刻にメッカの方角を見て礼拝するように定められております。
・礼拝の前には、流れる水で、手、顔、足を清めます。
・旅行中は1日3回と回数を減らしたり、時刻を柔軟に対応する人もおりますが、しっかりと礼拝したい人もおり個人差があります。