上半期清酒売上ランキングその3♪

はい、ちょいと間が空いてしまいましたが、ランキング最終回!!
吟醸酒の巻~♪
吟醸酒→精米歩合60パーセント以下のお米・米麹・水・醸造用アルコール(本醸造と同じ規定量)のみで造られたお酒です。造りもいわゆる吟醸造り、低温で手間暇かけて仕込み優れた味わいを持つお酒が吟醸酒と名乗れます。
2、30年位前ですかね、吟醸ブームで普段お酒を飲まない人まで吟醸吟醸と騒ぎ出した頃がありました。
おかげで清酒が注目された反面、あまり質の良くない吟醸酒もたくさん出回っていた気がします。
当時は香りばかり追いかけていた蔵元さんも多かったですが、その後は味わい重視の所謂「味吟醸」タイプが増えているようでいい傾向だと思います♪
さぁ、得意の長い前置きはこれくらいにして(笑)、第三位から発表しましょうか!

京都府京丹後市、熊野酒造さん
「久美の浦 純米吟醸!」 85本!!
このお酒は、ウチの池くんが発掘したお酒で関東には殆ど出回っていないお酒です。
地元産の五百万石を使って仕込んだ吟醸で、かなりしっかり目な味わいです。
しっかりした酸、コクを持つ力強いタイプの吟醸ですね。
さらっとした吟醸好きな方にはちょっと向かないかな?
この蔵元さん、基本的に濃い目の酒造りをしているので吟醸もそういう傾向なんでしょう…
一本芯が通ってるってのが素晴らしい事で、中じぃは好きです♪
さあ、続いて第二位の発表といっちまうかぁ~!

「杜氏の独り言!」…
同じく熊野酒造さん!! 111本!!
あっと驚く同蔵元連続入賞です。
このお酒も、池くんが見つけた一本です!
三位の久美の浦と同じ純米吟醸ですが、使っているお米はナント「コシヒカリ!」
食用米って酒造りに向かないって良く言われます。
理由の一つとして、食べて美味しいお米のデンプン質が美味しいお酒造りの邪魔になってしまう事…
食米の旨味は、酒の雑味に繋がってしまうんです。
そして他の理由として、一粒の大きさが小さい事があります。
小さい物は磨きにくい。
更に酒造りに欠かせない「心白」(米の中心部分)が小さいって事なんです。
吟醸酒は、なんで米を磨くのかというと、この「心白」だけを使って仕込むからなんで、そうする事で吟醸酒の命である雑味の無い風味が生まれるんです。
だから精米歩合22パーセント(原料米の78パーセントを削り落とす)なんて贅沢な大吟醸もあるんですよ。
どこまで磨くかは各蔵元さんの思い入れなんで、後は呑む方が選べば良いって事ですね…
勿論、お値段にも跳ね返ってきますから(笑)。
また話が逸れてしまったけど、問題は使うお米の話でした…(汗)
このコシヒカリを使って造られたお酒、さっきの「久美の浦」と全く違うタイプのスッキリ目なんです!
香りも控え目で、おとなしい吟醸ですね。同じ蔵元の純米吟醸同士とは思えないほど正反対であります。
「おいおい…さっき造りに一本芯が通ってるってのが素晴らしいとかなんとか言ってなかったか(怒)!」
まあまあ、怒らないで下さい、この順位は皆様方が選んで買って下さった結果でしょう…(汗)。
話を戻しましょう!
たとえ、酒造りに不向きな米を使っても丁寧に磨いて丁寧に仕込めば、いいお酒が造れるという事なんです。
そしてこの蔵元の杜氏さん、なんと80歳になるそうです! いろんな酒造りにチャレンジするのが素晴らしいじゃないですか♪
 こうやって、多様な好みに合わせて色々な酒造りをするのも大変な苦労だと思います…
使うお米について個人的な好みを言わせて貰いますと、こだわった山田錦を使って造られたお酒の厚みとふくらみのある味わいはやはり群を抜いて素晴らしいと思いますが…。
さぁ、吟醸酒部門第一位の発表としましょうか!

山形県、秀鳳酒造場さん
「秀鳳 吟湶辛口吟醸!」 131本!!
さすが、昨年度年間ランキング第一位の実力!
一年間で約200本売上げたのは、フロックではありませんでしたね。
人気の理由は、やはりこのスッキリした喉ごしでしょうか…
それにプラスして、お求め易い価格もありがたいところですね!
実はこのお酒、山形市の山家という小さな集落の中だけで呑まれているお酒でして、蔵元さんに無理を言って分けて頂いてるんですよ…
だから酒壱番以外では手に入らないんです。
本当の人気の秘密は、吟醸ながら気取らない素朴な味わいなのかも知れません♪
さぁ、これで全ジャンルの発表を終わります。
如何でしたか?
興味のあるお酒はありましたか?
お決まりのセリフになりましたが、人気の裏には理由があります。
それは呑んでみないと分かりません!!
これだけの実力があるお酒、片っ端から飲ってみませんか?
但し、くれぐれも飲みすぎ注意でね!
あと半年、これからどんな魅力的なお酒を見つけられるか頑張ります!!
ランキング上位に食い込んでくるお酒は出て来るかな?
楽しみですね!
実は今日、ある蔵元さんが遥々F井県から…
おっと、これはまた入荷の詳細が決まってから大事にお知らせします!!
かねこ氏のフライングゲット、じゃねぇや…
フライングブログは見ないで下さいね(笑)!
by 今日も試飲三昧!!中じぃ♪♪♪♪♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です