吟醸酒あれこれ…


先日、かねこ氏と「そば」の話をしていたら無情にたべたくなりカミさん誘って蕎麦屋に…
写真は「天もり」♪通は「もり」ですね♪
でも、これはカミさん…中じぃは、

「たぬきそば…(笑)」
通じゃないですから♪
そしてこうでしょう…

熱燗ですね♪あー旨かった~♪
ごちそうさまでした~!
ちがうちがう!!先日の吟醸酒の話の続きだった…(汗)
え~、これから年末→お正月を迎え、「自家用や贈答用に普段よりちょいと良いお酒♪」なんてシーンに吟醸酒の需要が増えてきます。
お店でよくあるお客様との会話で、漠然と「吟醸酒が欲しいんだけど、どれがいいですか?」とか「吟醸酒って、なんでこんなに値段が色々あるの…?」なんてよく聞かれます…。
そこで、お酒選びに悩んじゃう方向けに少し簡単な説明を♪
お酒に詳しい方には退屈なお話しですんません…(笑)
「吟醸酒」→精米歩合60%以下のお米(原料の酒米の外側を40%削って中心の60%を残した物)で醸造したお酒。「大吟醸酒」→精米歩合50%以下(同じく50%削って50%残し)。
米の外側にはたんぱく質や脂質等、お酒になった時に雑味になる成分があるので削って取り除いて中心の良質なでんぷん質部分(心白といいます)を使ってお酒を仕込むという訳です。
酒を仕込む際に使うお米も色々で、酒米(酒造好適米)→有名な「山田錦」・「五百万石」・「美山錦」等々…や、一般のうるち米まで様々です。
酒米は一般的に、食米より粒が大きいので肝心の心白も大きく、高い精米にも向いているのが特徴です。
そして酒造りの基本となる麹を造るのに使うお米を「麹米」、それを基に仕込みに使うお米を「掛け米」といい、掛け米がお米の使用量全体の七割位を占めます。
もちろん有名な酒米はお値段も高いので、普通の酒造りでは麹米には酒米や一般米を使い、掛け米にも一般米を使う場合が多く、こだわった純米酒や吟醸酒などには全量酒米を使用する蔵元さんが多いです。
それだけでも当然価格に跳ね返って来ますし、それを50%…もっと磨いて35%にまで磨けば高価なお酒になるのにも頷けますよね。
一口に「山田錦」と言っても産地や格付けがあるので値段もピンキリで、良質な物は一般の酒米の倍以上もするそうですし…。
それを「通常品より手間がかかる低温での吟醸酒用の仕込み(吟仕込みといいます)をし、香味色沢良好な物を吟醸酒とする…」という事になっています。
まぁ、米の規格はカッチリしてますが、造りに関しては少し曖昧な感じですかね…(笑)
近頃は安価な吟醸酒が沢山出回ってるので、時折「ハテナ…?」って感じる事もあります…。
ちなみに先日紹介した成龍酒造さんの吟醸酒の場合…
純米吟醸 ↓

純米大吟醸 ↓

大吟醸 ↓

上から純米吟醸酒1.8L →2750円、次が純米大吟醸酒720mL →1840円、最後が大吟醸酒720mL → 2800円となっています。
純米吟醸酒だけ1.8L なんで比較しづらいけど720mL に換算すると1400円前後でしょうか…?一口に吟醸酒と言っても値段は大きく違います。
そこで先程の「酒米」と「精米歩合」の話♪
純米吟醸酒は愛媛県産の「松山三井」というお米100%…松山三井は現在は酒米として使われるのがほとんどですが、元々は食米だそうです。精米歩合は50%。
純米大吟醸酒は同じく愛媛県産の酒米「しずく媛」100%…精米歩合は45%。
大吟醸酒は最高級と言われる、兵庫県産の「山田錦」100%…精米歩合は35%。
なんとなく、原価的な価格差の理由がわかりますね…
「それじゃあ、値段が倍なら二倍美味しいの?」
なんて声が聞こえて来ます…(笑)
中じぃも、以前はそんな疑問でイッパイでした。
でも、色んなお酒を飲んで色んな蔵元さんの話を聞いていると、「そうじゃないんだな…」って思うようになりました。
色々な酒米を使うのは、そのお米の個性を活かした味わいを出したいからでありその為に蔵元さんは、どんなランクのお酒も一つも手を抜かずに造っています。そして、その原価と手間と仕上がりに応じた適正な価格を付けているんです。
あとは飲む側の好みと、お小遣いの都合でしょうか…(笑)
出来るだけ色んなお酒を飲んで、自分の好みの酒米を見つけるも良し♪好みの蔵元を決めるのも良し♪好みの造り(生モト・山廃・速醸)で攻めるも良し♪
自分好みの美味しいお酒を見つけて下さい♪
結局、参考にならない長いお話しになっちまいましたね…(笑)
by 飲み過ぎ注意で…中じぃ(汗)♪

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