業務用アイロンを色々修理してきましたが
こんなの初めて見ました!!
オレンジ色のボタンを押すと、上のタンクから
その都度アイロン内部に水が供給され、瞬時に
蒸気を発生させる仕組みです。
ランプは点灯してもヒーターが通電しないので
原因を調べるために分解…ヒータ回路導通なし。
サーモスタットのガスパイプを折らないように
気を付けながら更に分解・・・
頑丈なシーズヒーターは断線していなくて
腐食による耐熱電線の断線でした。
使用後のドライ操作が不十分だったらしく
内部に水分が残ってグチャグチャしています。
これが断線の原因だったようです。
スチームが正常に出ることを確認しました。
最後にアイロン内部の乾燥の為の操作です。
タンクを空にしてから床に下ろしコックを
開いておきます。
次にスチームボタンを押し続け、パイプ内の
水が逆流して空に成ったらボタンを放し、
そのままドライの目盛位置で数分間内部を
乾燥させてから、スイッチを切ります。
初めはどうしたものかと思いましたが、
ヒーターが切れていなかったので何とか
完了させることが出来ました。
またもや楽しい修理だったようですね
ナショナル製品だったので懐かしくもあり ぐちゃぐちゃの様子との格闘を
想像して応援しました。 お疲れ様でした。
毎日いろいろ修理をしていますが今までと同じものが多くて
記事のネタに出来ずにいましたが、久しぶりにやりがいが有りました。
松下からナショナル~パナソニツクと名前も変遷していきましたが、珍しいアイロンも
まだ生きていたのですね。その当時は上からの水滴蒸気で便利が良かったのでしようね?
業務用ですから一度に大量の作業をする必要があり、
タンク内臓では間に合いませんのでこの様になってます。
本格的なクリーニング工場では大型ボイラーからホースで
直接アイロンに蒸気を供給するタイプも有ります。