何年も使わずにいて、カセットのドアーが
開かなくなった故障です。
前面のスピーカー部分と後ろの電源部分を外し
裏返すと、メイン基板が現れます。
メイン基板を外すとカセットの部分が外せます
更にカセットの基板を剥がすとメカが現れます。
原因はベルトの劣化でスリップしてメカが
ストップモードまで動かない状態でした。
プーリはダブルでかけられる構造でしたので
2本かけて、スリップは解決しました。
更にキャプスタン周辺の錆がかなり有って
落とすのに苦労しました。
組み上げてこれで終了と思いきや・・・
操作ボタンの数個が反応しません!・・
仕方なく再度分解、操作基板の修理。
積み立ててテスト・・・・・??
注意していないと気が付かない程度ですが
音が小刻みに震えています。
このまま終了とするわけにもいかず・・・・
もう一度分解して電源のリップルやモーターの
回転むらなどいろいろ見ても異常が見当たらず
念のため錆を落としたキャプスタンの表面を
ルーペでよく見たら、取り残しの小さな錆が
数か所残っているのを発見!
再度錆を完全に落として組立走行テストして
音を確認震えもなく安定しています。
終了まで3回も分解組立をしてやっと終了。
未知の機種を修理する時は良くあることで
今回も作業は大幅に見積りをオーバーして
しまいましたが、請求は見積金額に調整
しました。
根くらべでしたね
街の電気屋さんの手にかかると不可能はなし。と
言いたいです
ご依頼者様の笑顔が何よりうれしくて、採算は後回しで
完成まで頑張ってしまいます。
商売としては??ですがね