どこに頼む?その4 工務店 見学会へ

新築やリフォームの完成現場見学会についての
情報収集、裏事情、心得、などあれこれを…
 
 まずこれから行こう、参加希望と思っている人へ
お目当ての工務店の情報は、HPや折り込みチラシで
チェックしよう。  もしお目当ての工務店での見学会
情報が無ければ、直接電話して聞いて見よう。
資料請求も兼ねるぐらいの気持ちで。
  情報を載せないのは見学会の予定が単に無いと
いう理由以外にも事情がある場合が多い。
 1)見学会は直前に決まる事も多い為、なかなか
   前もって告知しずらい
 2)会員限定や現在商談中などの顧客に限っての
   内覧会にしている為、公に告知していない
 1)の告知しずらい理由は予定通りに工事が終わるか
 等スケジュール面で余裕の無い時が大半だ。
  住宅の工事は、最後の方は外回りが多く天候にも
 左右される為、やれ足場が外れない、外れないと玄関
 内外のタイルが張れない、外構工事が出来ない
 (外構未工事でも開催する事は多々有り)、内部の
 仕上げ工事が一部残ってる、等々、いろいろある…
 余裕をみた工程でも今までの遅れのシワ寄せもあり、
 ギリギリの場合が多いのだ。

  施主との立ち会い検査の日程を調整しつつ(大体は
 土日)、施主の引越し希望日までの間に、見学会を
 土日に設定しよう、とするのは、余裕あるスケジュール
 でないと、もしくは施主が引越し日をずらしてくれる
 ぐらい、かなり協力的でないと、難しい。
  なので、引越し日が迫っている等事情により開催
 出来ない場合は有り得るのだ。
  他の理由として、施主から開催キャンセルされる場合。
 施主とトラブルになったり…最後の方で無理強いすると
 (見学会日程に合わせ)、小さなトラブルが大きくなり、
 施主の機嫌を損ねてしまうのだ。見学会はしないで、
 と施主に言われないようにと工事側は神経質になりがち…
それをエサに(失礼!)過度な要求をしてくる施主も
 いないとも限らない。 
  そういう駆け引きにならないように、初めの契約時に
 取り決めするケースも多い。そういう場合は、謝礼として
 値引きしたり、オプション品を付けたりする場合もある。
  ただ会社によっては、見学会は必須にしているところも
 あれば(謝礼や値引き無し)、または立地条件や見栄え
 する間取り、会社や工務店の特徴を生かした物件に
 限って開催したいと施主に申し出るケース等様々だ。
  
  なので、見学会日程は
直接電話て問い合わせ
 するに限るのだ。 直近でなくても、予定が決まったら
 教えてもらうように連絡先など伝えておこう。

 2)の顧客を限定している場合。
  工務店側の営業目的以外に、施主の為の防犯面
 での配慮がある。見ず知らずの人が大勢家の中に
 上がるのだ。調度品は片付けておくにしても、ドロボウ
 さんが下見に来るかも知れない…会員限定なら見学
 者の把握も出来る。入場時の記名式なら多少は
 ドロボウも躊躇するはず… 防犯上や個人情報の
 観点から間取りプランの配布を辞めたり、終了後に
 回収したりする。
  面積の記載も辞めてと言う施主もいる。 
 設計する側からは、数値の省略は考えられないの
 だが、大体の坪数を頭に入れ、聞かれたら個別に
 答えるようにする等、配慮が必要だ。 坪数から
 工事金額が概算でわかってしまうからだ。 
  工事金額も、工務店の営業としてはおおっぴらに
 言いたいところだが、事前に施主と打合わせて
 公表範囲を取り決めしておく場合は多い。
  施主(特に奥様)は近所付き合いの手前、例えば
 お金を掛けたリフォームをすると、
 「お金は無い無いと言いながら、立派にしちゃって…」
 と近所からヤッカミの眼差しを向けられるのを
 恐れるからだ。 
 近隣だけに前もって(主に平日)見学会を開き、
 当日は近隣お断り、会員限定とする場合もある。
 その場合も記名式で施主には後でリストを渡す。
  近隣でも口コミで次の有望顧客に成り得るので
 ムゲには出来ない。
  

  会員限定の見学会に行きたいなら、やはり
 会員になるしかない。気になる工務店なら、
 会員になり情報を得る良い機会としよう。
 会員になるのを躊躇する場合は、事情を説明して
 今回に限って見学させて欲しいことを伝えよう。
 
  記名式の場合も、営業活動に使われるが、
 こちらの住まいの計画(未定とか勉強中とか)を
 話して、営業されたくない場合はハッキリ伝えた
 上で、記名して見学させてもらおう。
 
  見学者としての心得をあえて挙げるとしたら、
 出来るだけ、その物件を汚さないように気をつける事。
  
  具体的には、手であちこち触るのは最小限に。
 玄関での靴の脱ぎ履き時、ついつい壁に手を付けて
 しまう。 大勢の人が同じところを触ると、アッと言う
 間に手アカで白い壁紙や無垢の柱など汚れてしまうのだ。
  出来るだけ、手摺り(階段でも)を持ったり、靴を
 履く時は無理せず座らせてもらおう。 
 脱ぎ履きしやすい靴で行くぐらいが良いだろう。
  汚れ防止に白い軍手を貸し出す場合もある。
 嫌がらずにはめよう。
  
  汚れ防止として、とても礼儀正しいのは
靴下を
 持参する事
。サンダルで行き、素足でベタベタと

 フローリングを歩くのは、手アカ同様よろしくない。
 スリッパを履くにしても次の人は嫌がるし…
 スリッパも用意しない見学会は多い。ナゼカ?
  スリッパに着いたゴミや細かな砂等が擦れて
 フローリングを傷付ける事があるからだ。
  
  素足で体感してくださいという見学会もあるだろう。
 無垢のフローリングの良さや床暖房を体感して
 欲しいからだ。だからといって、素足にサンダルで
 足裏に汗や皮脂が着いたまま上がるのは避け、
 玄関でティッシュ等で足裏をサッと一拭きしてから
 上がるようにしたい。出来れば靴下を上がる時に
 履き、「脱いで素足で体感してください」といわれて
 から靴下を脱ぐようにしたい。
  
  ここまで読んで、施主の立場から見ると、
 見学会を開催するメリットってあるのだろうか、と
 疑問に思う方もいるかも知れない。
  謝礼を貰うとは言え、当初の約束とは言え、
 床が傷付いたら嫌だなぁ…とか、防犯上心配だなど
 不安に思う方もいるかも知れない。
  嫌なら断ればよい。 嫌なまま開催して、最後に
 トラブルになるくらいなら、心情を説明し、お断り
 すればよいのだ。 
 あくまでも納得してから開催に同意しよう。
  
  施主側のメリットが少ない見学会をあえて
 開催してもいいと言って下さるのはナゼか?

  開催に積極的、協力的な施主というのは、
 施主自身が見学会を見て、とても参考になったから
 という人が圧倒的に多い。 どんなに言葉を
 尽くしも、プレゼン資料が豊富でも、やはり
 百聞は一見にしかず、なのだ。
  出来上がった住まいを見れば、その空間に
 身を置けば、いろんな事がわかる。
 自分達が求めるこれからの住まいを、
 その会社や工務店が実現してくれるかどうかが
 直感的にわかる。 そこで説明してもらうと、
 資料や図面ではわかりにくかった事も
 一目瞭然なのだ。
 
  施主自身が、見学会で完成物件を見て、
 とてもわかりやすくて依頼先を決める際に
 大いに参考になりましたよ、 この自分達が
 選んだ依頼先は正解でこんなイイ家が
 出来ましたよ、 これから建てる人にも
 お勧めですよ、ぜひ見学会で完成した物件を
 実際見て決めるとイイですよ、 
 といった想いから見学会開催に協力的なのだ。
  そういう場合、 往々にして施主は満足感で
 イッパイだ。 いろんな面で満足度が高い
 結果の現れと言える。

  工務店にしても設計事務所にしても、
 ハウスメーカーみたいにモデルハウスを
 常設しているわけではないので、見学会が、
 自分達の考えや特徴をわかりやすく伝える
 営業手段と成り得るのだ。
  設計事務所で多いのは、写真撮影等などを
 入居前に行うケース。
  雑誌に掲載予定がある時もあれば、資料として
 撮っておき、その後メディアに出る場合など
 様々だ。 
  施主とトラブルになるケースとして肖像権などが
 どちらに帰属するか、などが想定出来そうだが、
 それらも撮影前に予め設計事務所などに聞き、
 取り決めしておこう。
  普通は、メディアに掲載予定が決まれば、
 施主に連絡し了承を得る、という具合だ。
  
  協力したくない場合は始めに申し出ておく
 必要があるだろう。 設計事務所の場合、
 メディアへの露出が宣伝になり営業活動行為
 だからだ。 撮影やメディアへの露出お断りなら、
 設計事務所との契約自体も難しいだろう。
  
  完成現場の見学会での、 見学のポイント
 こちら→  (
ハウスメーカー編の展示場見学 で

 解説してるので割愛・・・)
   
  ではでは、 住まいの完成現場の見学会へGO!

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