住宅メーカーの破綻と資金の支払い 補足説明

 住宅資金の支払いについて、 出来るだけ過払いは
避けるように、と先日のコラムで書きました。 
 その後、業界紙のアンケート記事で、 工事代金の
支払い金額の割合については色々ある、とのことでした。
 私の経験からの話は一側面でしかないようで、実際は
多岐に渡るようです。
 その記事によると、 住宅会社や工務店へのアンケート
の結果、 支払いで最も多いのは、
 
 着工前3割、工事中3割、完成時4割 の支払い比率
 次に多いのは、 
     着工前4割、工事中3割、完成時3割  
 支払い回数も、3回払い、4回払い が
  それぞれ40%を占める。
 均等派から出来高派は多いそうで、
完成時の支払い割合が
高い会社は少数派。 

 アンケートした会社の規模にもよりますが、 
資金繰りなどから、 上棟時には4割ほどの費用が発生
している為、 出来高として当然頂きたい、
というのが現場での現状のようです。
 
 支払う建て主の方としては、 内容に納得して支払う
ようにするしかないようですが、アンケートの会社からは、
説明しても、資材の発注〜取付けまでタイムラグがあるので
なかなか説明しても理解されず、ギャップは埋まらない
とのことでした。
 民法の請負契約の原則では、工事代金と
完成した住宅を交換する『完成時一括払い』 と
なってるが、  建設業法19条では、 
建設工事の請負契約に限っては、特約を結べば
前金払いや出来高精算が認められており、
特約なので、時期や回数についての標準は無い。 
だから、業界内でもグレーゾーンの話といえる。
 
 (引用 : 日経ホームビルダー 2009 6月号)
 
 完成時一括払いの方法は、取りっぱぐれや資金繰りの
面からも一部の住宅会社しか出来ないのが
現実なんでしょう。。。

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