女性建築士の集まり

久々の更新です・・・
先週末、2日間にわたり、 女性建築士の会合に出席してきました。
ちょっと堅い内容ですが、よければ、ご報告お読みくださいませ。。
日本建築士会連合会女性委員会が主催する、全国女性建築士連絡協議会と
いう、 長~いい名前ですが、 「全県女(ぜんけんじょ)」といって
各県の建築士会の女性部会が集まり、活動報告の発表などを通じて、
情報交換やスキルアップを行う というものです。
今回は東京開催で、私は千葉県建築士会の女性部会のメンバーと共に
参加して、色んな刺激を受けてきました。
基調講演は、宗田好史氏の「女性とまちづくり
女性消費優勢の都市部などで、女性の声を反映した街づくりを行ったところ
(京都など)の成功事例を挙げ、シャッター通りの活性化に女性の声を活かして
街づくりを行うことがいかに重要か、といったお話など、 
先生のお話も面白ろくて、笑いながら為になるお話を聞くことが出来ました。
こんな話は、女性が聞くより、男性諸氏に聞かせたいなあ~って思った次第・・・
(興味のある方は、著書「町家再生の論理-創造的まちづくりへの方途」2009 など
著書多数。 講演会も各地自治体などでひっぱりだこのようです)
他にも 女性建築士として目指す道 などのテーマでベテランの方々のお話・・・
2日目は幾つかのテーマの分科会があり、私は興味あるテーマだった
高齢社会と少子化社会」に参加し、大いに刺激を受けました。
石川の女性部会が子育てしやすい街づくり、 大阪部会がバリアフリーや独居の話などを
発表されて、どちらも興味深い研究・活動発表でした。
発表後はディスカッション形式で質疑応答などあり、 各建築士からの経験談や困ったこと、
それらの解決手法など、様々な意見が交わされて、 とっても中身の濃いものでした。
 各県の活動は、社会提案や改善へ繋がっていっていて、 個々のボランティア的活動、
自主勉強会の内容が、世間の人の役に立っていっているんだ、とわかったのも
大きな収穫でした。 
 バリアフリーなどの設計対応などは、各地域によっての建築的な地域差みたいなものは
少ないので、他の分科会よりも、共有化できる情報が多かったのではないか、と思いました。
(積雪地域ではスロープは作らない、などあるけれど・・・)
 違いといえば、地方は3、4世代同居が多く、建築士自身も介護に関わりながらの話が多く
都市部は独居問題や狭小住宅内でのバリアフリー・介護対応などで、 どれも興味深く
今後の設計手法に生かせそうな気がしました。
 今回は、私は初めての参加で、千葉県建築士会の女性部会も、
細かい活動などはパネル報告を行うに留まりましたが、 
今後の活動の為の、また、日々の業務での、大いなる刺激を受けました・・・
こうやってスキルアップや情報刷新など図っていかないと、
いつのまにか自分のやってることは古い、ってなるんだよね~ 
会合でも話が出てたけど、建築業界は体質が古いままで、いまだ遅れてる。
意識も知識も・・・ 確かに、男性のベテラン(年配、シニア)の方々の中には
昔の知識や成功体験、のまま、って方も時たま見られるらしく・・・
 まあ女性のベテランの方は違うか、っていうと、それは私にはわかりませんが・・・
女性がいいとか悪いとかじゃあなくって、 男女に関係なく、 常に情報交換して
新しい知識や意識、考えで仕事に望んでいかないと、 自身の成長もないし、
お客様の為にもならないよね~ って、 思った次第です。。。
こんな仕事に直結しない会合は、経済効率から見ると、非効率なんだろうけど、
こういう地道な活動が社会の役に立ってる、って今回わかったし、
経済効率最優先の活動は男性諸氏にやって頂くとして、こういう非効率、だけど必要、って
いう活動は私など子育てしながら仕事している人間などがやっていってもいいんだな、
私たちがやっていくべきことなのかも知れないな、って思えたのが収穫でした。
子育てしながらだと、経済効率最優先の波に乗れない、わけですが、
今の自分の置かれた状況を最大限に生かして、 地道に活動していければと
思った次第です。。。

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