緩和ケア医師講演会「最後まで目一杯生きる」開催されました

imageご報告がすっかり遅くなりました。

以前このブログで開催を告知した、萬田緑平先生講演会「最後まで目一杯生きる」が無事に行われました。

 

笑いあり、クイズあり、そして感動の涙あり。98名の参加者にフロアーを超えて訴えていただきました。

 

家族の命が残りわずか、となった時、ほとんどの方が、

「なんでこんなに急に・・」「せめてあと少し・・」 と考える。そして「少しでも長く生きて欲しい・・」と。

ご家族とドクターの「心配だから・・・、退院したらどうなるかわからないから・・・」、と懇願されるとご本人は入院を受け入れざるを得ないとの事。

医者は少しでも長くというご家族の願いをかなえるために入院、治療を施すとともに、治療の妨げにならないよう制限も。

治療がつらい、お風呂に入れない、好きなものが食べれない、酒・たばこは禁止、場合によっては誤嚥を起こすから、という理由で水分量も制限、そして住み慣れた家ではない、家族の気配がない、家に帰りたい!とせん妄で動き回るからとベッドに繋ぐ、・・・等。

「家に帰りたいよう・・!!」 、と 訴えるご本人。 戻したらどうなるか心配で病院に頼む家族。

 

こんな時、ご本人はどう思っているのでしょうか?

つらいそうです。  ” 生きたい!” その思いはあっても自分の思うように生きられない事がつらい・・。

つらい思いをしながら生命を繋ぐことよりも住み慣れた我が家で家族に囲まれて暮らしたい、人生の最終章のシナリオを自分で描き、演じたい、と思われている方々がほとんど。でも、ご本人の思いにご家族の方が気づき、そこを選択する、なかなか今の医療制度では難しいそう。

 

退院直後、初めは言葉も不明瞭でぼんやりした様子。わずか1時間で見違えるように言葉もはっきり、生き生きとした表情へ。まるで別人に変化した映像は衝撃的でした。「私がしたことは、本人の思いにしっかりと聞いただけ、心を向けて耳を傾けた、それだけです」と先生。

一番大切なのは、ご本人の話をしっかりと聞いて思いを受け止める。 こういう場面ではない日常生活にも通じる大事な事ですね。

 

人生最大のプレゼントは

「この世に送り出してくれてありがとう。育ててくれてありがとう。感謝してます。愛してます」

感謝の気持ちを伝える、その言葉がどんなお薬よりも治療よりも患者様を生き生きとさせる一番のお薬となる。

この言葉を伝えた、また受け取っておけば、もう幸せ。ご本人は「幸せだ~」、と最後まで笑顔。そして残されたご家族も同じとの事。伝えて受け取った事が亡くなられた後、残された家族にとって、笑顔で過ごせる人生最大の生きる糧になるとのこと。

見せていただいた患者さんとご家族、とにかく皆さんがいいお顔をしてます、スッキリ、そして笑顔。亡くなられた直後ですよ。

 

「しっかり傾聴、感謝の気持ちを言葉で伝える」  理解はできても中々実行が難しい事。

 

日ごろからここを意識して生活していくと私たちみんなが幸せに生きるためのコツなようです。

 

千葉療法士会として初めての100人規模イベントという事でご不便をおかけした点や不手際もあった事と思います。

初めて大勢の方々の前で司会を担当いたしましたが・・、やはり緊張していたようで、かなり早口、聞きづらかった部分もあったかと、「早いぞ~」と言っているもう一人の自分は意識できたのですがコントロールできず….。失礼いたしました。

講演してくださった萬田緑平先生、ご来場いただいた皆様、支えていただいた全ての方々にあらためまして感謝です。

 

一人でも多くの方に機会を見つけてもらいたい内容。そして、いつかはここ、千葉市までお招きしたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です