アーカイブ

ラヴェル

モーリス・ラヴェル(1875-1937)はフランス人作曲家です。
彼の作品、「ボレロ」はきっと皆さん誰もが聴いたことのある超有名曲です。
私がラヴェルの作品で一番好きなのが、ピアノ協奏曲ト長調。
その中でも2楽章は特に好きです。
NHKで放送された、日本音楽コンクールの本選会を見ていて、
優勝した子が演奏していたので、思わず聴き入ってしまいました。
冒頭のピアノのソロ演奏がとにかく好きです。
上の写真はラヴェル本人演奏のCDです。
なかなか面白いですよ。

先生の先生

写真の方はハンガリーリスト音楽院の教授で留学時代にお世話になったドラフィ先生です。
年に2回来日されるので、その際にはレッスンをして頂いています。
先日、来日されたのでさっそく伺いました。
私も演奏家である以上、まだまだ日々の練習は欠かせません。
ブログに写真を載せても良いか聞くと、
こんな風がいいかな?と不適な笑顔でポーズまでとってくれました。
先生はいつも気さくで笑顔の絶えない人です。
子供の頃から音楽高校・大学受験など、ガチガチに練習してきた私にとって、
ヨーロッパ留学は大きな影響を与えてくれ、
ピアノの演奏法や音楽に対する考えに大きな変化を与えてくれました。
その経験が無ければ、山本クラヴィーアハウスはなかったと思います。
もう留学を終えて4年になりますが、今でも思い出す言葉がたくさんあります。
私ももっと成長して、生徒さんに感動を与えられるように
日々がんばっていこうと気が引き締まりました。

シューマン 謝肉祭

曲全体ではなく、メロディーの一部分をとても気に入ることはありませんか?
私はその部分が弾きたいが為に、取り組んだ曲がいくつかあります。
その中の一曲がシューマンの謝肉祭です。
この曲は題名付きの20曲の小曲でできていて、すべて演奏すると25分を超える大曲です。
その第11曲目「キリアーナ」と題された曲が弾きたくて弾きたくて、ようやく取り組めた時はとてもうれしくて、その部分だけ
何度も繰り返し弾いていました。
「キリアーナ」はシューマンの妻、クララのことで、彼女に対する強い思いが伝わってくるようなとても熱くせつない
メロディーです。
楽譜を整理していて、久し振りに楽譜を開き弾いてみたんですが、やはり一瞬にして心をつかまれます。
機会があったら是非聞いてみて下さい。
もちろん曲全体としてもとても面白くて良い曲です。
個人的にはルービンシュタインの演奏が好きです。

アカデミア

先日用事があり、丸の内線に乗って本郷3丁目に行きました。
この駅から徒歩5分位の所に輸入楽譜の専門店「アカデミア」があります。
学生の時によく行っていた頃はもう少し楽譜店のような雰囲気があったのですが、
久しぶりに行ってみると、店舗は2階に移り、棚に膨大な量の楽譜が収納され
倉庫のようになっていました。
今はネット販売が主流になっているようで、お客さんも私だけ。
大手楽譜店にも置いていないような輸入楽譜があるのでついつい長居してしまいました。

ショパン 別れの曲

最近偶然テレビで立て続けにランランの演奏するショパンの「別れの曲」を聴きました。
ランランは以前にブログでも紹介したことのある、中国人若手ピアニストです。
一音一音大切に出される音は、宝石のようで、とても心に染みました。
ピアノを演奏する時はもちろん、数え切れない数の音を弾くことになります。
その音を一音も逃さず美しく弾くのはとても大変なことです。
あまりにも綺麗に演奏される別れの曲。
私も弾きたくなり、最近また弾いています。

クララ・シューマン

クララ・シューマンは、ロマン派時代の作曲家ロベルト・シューマンの妻であり、
ピアニストとして、多忙な生活をしながら、7人の子供を育てた、かなりパワフルな人です。
しかも、ブラームスが密かに思いを寄せていた魅力ある女性。
高校生の時、シューマンの伝記を読みながら、とても気になる存在でした。
そんな彼女の映画、「クララ・シューマン 愛の協奏曲」が今東京で公開されているそうです。
千葉では10月10日にMOVIX柏の葉で公開されるようです。
機会があれば見てみたいなと思っています。

グラナドス

旅行でマドリッドの人たちの陽気な笑顔を見たせいか、
最近の暑さのせいか、よくグラナドスのスペイン舞曲集を聴いています。
グラナドスはスペインの近代作曲家です。
スペイン民族音楽に根ざした曲が多く、とてもシンプルでリズムが心地良くとても
明るい気分になります。
グラナドスを演奏したCDの中ではラローチャというスペイン人ピアニストのものが
私は好きです。

神尾 真由子

今日はNHKで放送されたヴァイオリニスト神尾真由子
スイスでの留学生活を紹介する番組を見ました。
彼女は2007年のチャイコフスキーコンクールの優勝者です。
番組の半分以上がレッスン風景で、とても興味深い番組でした。
印象的だったのが、彼女が先生の言葉を鵜呑みにするのではなく、
自分に必要なことは取り入れて、いらないものは排除していたこと。
何人もの有名ヴァイオリニストを育てた先生の言葉を冷静に判断し、
自分に絶対の自信を持つ意思の強さがとても魅力的に映りました。
是非生の演奏を聴いてみたいです。

根津理恵子ピアノリサイタル

今日は、幕張美浜音楽祭
オープニングコンサートである、根津理恵子ピアノリサイタルに行ってきました。
場所は、美浜文化ホールの音楽ホール。
2月に発表会をやったホールです。
根津理恵子は、2005年のショパンコンクールのファイナリスト。
今勢いに乗っているピアニストの演奏を、間近に見て聴けると
とても楽しみにしていました。
今日のプログラムはスクリャービンのノクターンを除いて全てショパン。
幻想即興曲、エチュード、ノクターン、ポロネーズとショパンを満喫して来ました。
明日は14時から幕張ベイタウンコア音楽ホールでショパンのコンチェルト1番を演奏するそうです。
きっと面白いと思うのでご興味のある方は是非聴いてみてください。
他にも明日、明後日は1日中演奏会をやっていて、きっと聴いてみたいと思う演奏会が
見つかるのではないでしょうか?
この音楽祭、今年が第1回目だそうで、どんどん発展して行くといいなと、影ながら思います。

ファツィオリ

ファツィオリと言うピアノメーカーがあります。
以前に美浜区打瀬の音楽ホールに、このピアノがあることを、生徒さんのお母様から教えて頂いていました。
今日ふとダイレクトメールの中にそのピアノの名前を見て記事を読んでみると、
なんと創業は1981年!たった28年前。
社長である、パオロ・ファツィオリ氏はピアニストとしての学位を持ち、
高級有名ピアノを徹底的に研究して、このファツィオリピアノを作り出したとのこと。
アップライトは製造せずに高級グランドピアノのみを製造していると言うとても気合の入ったメーカーです。
有名演奏家も多数コンサートでこのピアノを使っていて、注目が集まっているようです。
日本でも昨年8月に代理店ができ、身近になりつつあります。
知れば知るほど、生の音を聴いてみたい、弾いてみたいと思います。