『アタマでは理解していてもココロとカラダで経験していないコト』がある。
今現在も地球の何処かで戦争が行われていたり。
今も何処かで自らのイノチを絶とうと葛藤をしていたり。
今この瞬間に新しい生命の種が芽生えていたり。
知識と経験が繋がっていなかったり
モノゴトを断片断片でしか経験していなかったり。
ソコにある劇的なストーリーを我々は知らないことが多いのです。
その1つが[ワレワレはイキモノを食べて生きている]というコト
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我々の生命活動におけるエネルギー源の多くは、植物であれ動物であれ
何かしらの【生命】より頂いているコトはアタマで理解しているであろうが、
コレが[パックに入った小間切れ肉]として冷蔵棚にバーコードと共に陳列され
[枝から捥がれた実]が色鮮やかに積上げられた店頭においては
そんな[生命だった]ことなんぞ忘れてしまっているのでは無いだろうか?
ただこのとき用いられる“死してからの時間”である[新鮮]という単語にも[生命]としての意味合いではなく
[新鮮=『美味しいの?』]という意味合いに変換されているようにも思える。
何故そう思ってしまうのか?
それは『種植えから収穫』までの数ヶ月にも及ぶストーリーや
『出産から育て、殺し、解体し食す』までの数年にも及ぶ物語を経験したことが無いからではないだろうかと。。。
そんな経験を自分自身がしてみたかったので
イノチを食べるコト【子豚を丸焼きで食べてみて気付くこと】
を企画開催してみました。
会場で使わせて頂いた[おやこカフェ幕張]の入口に貼ったチラシ
今回は色んなイノチを頂く為に、なるべく[イノチがあった時のカタチ]が残っている食材を選んでみました。
そんな中でもやはりこのコがメイン
6kgほどの子豚
あまりにもカワイイので【ナンシー】と名付けました。
そんなナンシーも会場入口に吊り下げられ
皆さんをお出迎え
まつげのあるナンシー。
とても愛らしく思えてきたのですが、ココはココロを鬼にして
口から鉄棒を突き刺していきます。
グリグリ、メキメキ、ブチブチ。。。
色んな音と感触がカラダに伝わってきます。
こうして固定されたナンシー
この顔を見つめるとココロが痛みます。。。
焼き始める前にその表情を愛おしく感触で確かめながらハーブや塩、オリーブオイルで清めます。
子豚さん達の集合写真
ナンシー以外にも[チキン3兄弟]も焼きました
2羽はダッチオーブンに入れてローストし
1羽は解体してホイル焼きにしました。
さて、其々に火が焼べられ焼き始めるわけですが
【子豚の焼き上がりまでじっくり5時間強】
【丸鶏のロースト上がりまで1時間】
ほどはかかるので
その間、ピザ釜で焼いたピザで腹ごしらえをし
秋の味覚代表格の丸のまんまの秋刀魚を焼き
一斗缶で“はんぺん”や“サーモン”をスモークしたり
仲間たちと酒を呑みながらじっくりと待ちました
鶏がこんがりと焼き上がり
ピザもデザート化してきた16時前
その頃、ナンシーはというと
焼け過ぎないように[耳]と[しっぽ]に卷かれていたアルミホイルもとられ
すっかり[焼豚]の様相に仕上がっておりました
あの可愛かったナンシーの姿も今は薄れ。。。
食べやすいように開かれた時には既に
[食し易い姿かたち、焼き色]に変化しておりました。
恐らく、この時点から参加し、この肉を目にした場合
何の抵抗も、ストーリーも無くただただ美味しく食らいついたことでしょう。
子豚だからでしょうか?
豚特有の臭みは無く
肉質は柔らかくて、まるでねっとりとした鶏肉のように美味しかったナンシー。
彼女の五体は[脳]や[眼球]に至るまで頂きました。
最後、鶏ガラと豚骨は豚汁に。。。
全てムダなくイノチを頂いた1日。
参加してくれた多くのオトナやコドモ達は何を感じてくれたのでしょう。
ワタシ自身感じたコト
ソレはいずれ別のイベントというカタチでアウトプットしていきたいとも思っています。
今回参加して下さった方々や協力して下さった方々にも感謝です!
Happy Time