未来のひとつ水素社会の実現の記事
水素自動車のミライも最近ちらほらと見かけるようになりました。京葉道路武石インターそばのガソリンスタンドは水素の充填もできる様になっています。クルマという側面だけでみると、燃料電池をつんだFCVがゼロエミッションであるのは間違いない。
しかし、その燃料である水素を製造するためのエネルギーはどこから来ているのか。製鉄工程の副産物としての水素を活用するにも投入エネルギーと回収エネルギーを考えたときにメリットがあるのか?
九州大学の取り組みは、風力発電という再生可能なエネルギーを入口(正確には違う部分があるが)に使っているという意味で、本質的なゼロエミッション社会に近づく方法論として世界を牽引できる可能性を感じます。
昨年、九州大学の伊都キャンパスに行く機会があったのですが、広大な敷地に広がる水素を中心としたエネルギーサイクルの実現に取り組むビジョンに感動した記憶があります。
で、全体最適と部分最適。
これって、常に議論になるところなんですが・・・大事なコトは全体最適をはき違えて現状のTechnologyやEngineeringの弱点をあげつらうことのないこと。
水素社会で言えば、水素を製造するために石油で電気作ってるから結局は二酸化炭素モリモリじゃないか・・・とか。こんなのは、解決策は時間で解決もできます。
大事なコトは、全体のグランドデザインがあること。そしてそのグランドデザインに時間軸があること。将来の全体最適のために、現在の部分最適を多少犠牲にする勇気(ここは、Scienceの世界じゃなくて、Politicsの世界ですけど)。
目指すべき姿と、物語があること。
ビジネスにおいても同じことが言えますね。
あっ、ちなみに最近FCVの普及には懐疑的になってきている派です。
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