藤川、子どもの手紙に涙…ゴールデンスピリット賞
ゴールデンスピリット賞を受賞、支援した子どもの手紙に涙を見せる藤川球児
プロ野球選手の社会貢献活動を表彰する第14回ゴールデンスピリット賞(報知新聞社制定)表彰式が20日、東京・虎ノ門のホテルオークラで行われ、阪神から海外FAでメジャーに挑戦する藤川球児投手(32)が受賞した。
8日にFAを宣言した後、前日米国から帰国するまで5球団以上を視察した藤川は「もう少し(米国に)いたかったのですが、賞をいいただけるというので昨日帰ってきました。向こうの球団は伝統を大事にしていて歴史があるなと感じた」と話し、うち1つの球場ではマウンドに立ったことも披露。「高いと言うより堅いと思いました」と感想を語った。
子供の頃巨人ファンだったという藤川は、特別賞を贈った長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(76)と初対面し「今日初めてお話ししたので、父親やおじいちゃんたちに帰ったらみんなに報告します」と笑顔。阪神に対しては「若い選手がどんどん出てきますから、自分を追い越してもらいたい」と話した。
藤川は2007年より骨髄バンクの支援に取り組むほか、引きこもりや不登校児を球場に招待する活動も行っており、その活動が評価された。式の後半、骨髄移植で白血病を克服、始球式に招待した子どもの手紙を読み上げられると、涙を見せる場面もあった。
ゴールデンスピリット賞は第1回の松井秀喜(38=1999年)をはじめ、これまで10球団から13人が受賞、阪神からは2004年の赤星憲広氏(36)に続き2人目。