『房総旨酒!最終回!』一番のお気に入り!

はい、中じぃの『房総旨酒!いよいよ最終回!
南総エリアの回で紹介しきれなかった蔵元さん、いすみ市大原の『木戸泉酒造』さんの登場です!
木戸泉さんと言えば古酒プームを作った先駆者として有名ですが、普通酒に関してもかなりの個性派なんです。
 昭和の中頃から、当時は当たり前に使われていた保存料の使用を、いち早く廃止したり、今では良く聞く無農薬米での酒造りを始めたりとか…
 造りに関しては、以前 寺田本家さんの紹介の回で「生モト造り」の説明をしましたよね!
覚えてない!?
いいんです、構わず続けます…(笑)
よく、お酒のラベルに「山廃造り」とか、「山廃仕込み」とか書いてありますよね。これもその「生モト造り」の仲間なんです。
「生モト造り」のお酒の仕込みに欠かせない「モト」(酒母)造りに、「山卸し」といって手作業でモトを擦りつぶす大変重労働な工程があるんです。
その工程を省く為に、時間はかかっても自然の乳酸菌の力で溶かして造ったモトを、「山卸し廃止モト」→「山廃モト」といい、このモトで仕込んだお酒を『山廃造り』というんです。
更に独自の「高温山廃モト」、(説明長くなりすぎるので、省略しますが通常8℃位の温度でモト仕込みをするのを55℃という高温で仕込む事。)で仕込んだこの蔵のお酒は独特のコクと酸味が効いた、どっしりした骨太な味わいの素晴らしい『旨酒』に仕上がるんです!
 更にビックリするのは、この蔵元さんは一本の吟醸酒も造らないんです。
もう、20年位前ですかね、吟醸酒ブームが始まってどの蔵も造り出した様な記憶があります…
確かに洗練された美味しいお酒も沢山出て来たんですが、香りばかり強いお酒や薄っぺらなお酒も沢山出てきちゃって、何か違うんじゃないかな?
なんて思っていたんですよね。
別にそういう傾向を否定するほど偉ぶる立場じゃないのは判ってるんだけど、お酒ってもっと日常の食事とかに合うモンじゃないの…って。
それでいろんなお酒飲んでるうちに、おいらは和食にも洋食にも合う生モト系のお酒が自然と好きになっちゃったんでしょうねぇ…。
 えっ!と思っ思うかも知れませんが、トンカツでもチーズでもバッチグー♪なんですよ!
という訳で、『房総旨酒最終回!』中じぃの一押しはこの木戸泉酒造さんの純米酒『醍醐』デス!!!
飲み方としては、冷や(常温。近頃は冷酒の事を冷やっつうみたいだけど…)か、お燗!(あまり熱くしないでネ!!)
燗する事により山廃の命である酸味が、太い旨味に変わります!お酒の温度ってホントに大事です!
他にもワンランク上のコクを持つ「純米原酒」や、看板銘柄の『古今』(20年以上古酒720ml、6200円)も入荷しておりますので是非とも一度、お試し下さい!
「房総旨酒」、大変長々とした説明にお付き合い下さり、皆様お疲れ様&有り難うございました…m(__)m
中じぃの独断と偏見まみれのご紹介となりましたが、千葉にはまだまだ素晴らしい酒蔵さんが沢山あります。またの機会にお知らせしたいと思います!
さぁ、まだまだ紹介したい物がいっぱいあるぞ!
ではまた、
by中じぃ

  2 comments for “『房総旨酒!最終回!』一番のお気に入り!

  1. 2012-12-21 at 8:45 PM

    熱い(≧∇≦)酒を語らせたら
    さすがですね( ´ ▽ ` )ノ
    奥様もそんな熱い中じぃに…
    イチコロになったんだな
    とても素敵な方でしたぁ
    よろぴくお伝え下さいませ✨

  2. 酒壱番 さけいちばん
    2012-12-21 at 10:10 PM

    時折、熱いを通り越して熱っ苦しいらしくてよく怒られマス…(笑)
    by中じぃ

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