ジェフユナイテッド市原・千葉 統括部、強化・編成部グループ、スカウト 稲垣雄也さん

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千葉で活躍するスポーツ選手やスポーツチームにインタビューする「The★アスリート」。
今回は、ジェフユナイテッド市原・千葉のチーム統括部、強化・編成グループ、スカウトを担当している稲垣雄也さんをインビューしました。

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稲垣 雄也(いながき かずや、1985年4月3日)/千葉県出身/元サッカー選手

【来歴・人物】
◇経歴
六実SC→六実中学校→流通経済柏→ダヌビオ(ウルグアイ)→フェニックス(ウルグアイ)
◇指導歴
武相高校→流通経済柏高校

 

 

■サッカーとジェフの魅力はリンクしている部分がある


 Q.ジェフユナイテッド市原・千葉の魅力を教えてください。

サッカーに対して、ジェフに対しての強い想いがあるのがジェフの魅力ですね。
どこにも負けないチーム愛=ジェフ愛がすごくあると思います。
ここ最近は海外の監督を招いて、攻撃的でアグレッシブなサッカーを作ることを目指しています。
見ていて楽しいですし、サポーターを魅了するサッカーだなと感じています。
あとは施設が充実していることも魅力の一つですね。食事も管理されていて、血液検査などもしています。
そしてこれは紙一重で難しいところですが、ジェフユナイテッドは歴史あるチームなので、過去にとらわれすぎていると新しいものに対して敬遠してしまう部分もあると思うんですが、良い部分は継承していくべきだと思いますし、ジェフはそれが出来るチームだと思っています。

 

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 Q.稲垣さんのお仕事内容を教えて下さい。

メインは新卒選手の発掘です。
試合の時は応援しています(笑)ただ応援するのではなく、自チームだけでなく相手チームや選手を見ながら強化部で観戦します。Jリーグの試合を見て強化部に情報を共有したりします。
あとは、来シーズンに向けてチームに足りていないタイプの選手の発掘をしたり、高卒や大卒の新卒選手だけでなく、全体的に考えて選手をスカウトしてチームの強化をしています。

 

-スカウトする中で、目を引く選手はどんなタイプですか?

チームコンセプト、スタイルに合う選手を探すようにしていますし目を引きます。スカウトによっての好みもあります。自分の感覚を信じてやるしかないですよね。わかりやすく言えば武器があるとかも大事ですが、そうでなくても直感というか「一目惚れ」みたいなものが大切だと感じています。

 Q.サッカーを上達する為に必要なことはどんなことだと思いますか?

一番はサッカーが好きであること!
「好きじゃなきゃ上手くならない」という言い方をしているうちは上手くならないです。『好きじゃなきゃ』と言われた時点でそれは強制なんです。
これは高校時代の国語の先生が言っていた言葉で、私自身この言葉にすごく感銘を受けましたね。
サッカーを好きになるきっかけとして、指導者、友達、チームメイトとの出会いや達成感、充実感を味わえることが上達への近道だと思います。また、海外に出るのも一つの方法だと思います。

 

-海外に出るのも一つの方法とありましたが、海外と日本のサッカーの違いはありますか?

やっぱり文化の違いはありますね。
私自身が海外で一番違いを感じたのは、技術の違いではなくパーソナリティの部分です。特にパッションの質の違いを感じました。
例えば、私達日本人が音楽を流して盛り上げて試合前に叫ぶのと、彼らの叫びは質が違うんです。
私達はこの試合を盛り上げる為のパッションなのに対して、彼らは魂の叫びなんです。聞いた時は、本当にすごいとゾクゾクしましたし、その違いを知れただけでも海外に行く価値があったと思いました。

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 Q.稲垣さんが今、力を入れていること、入れていきたいことはなんですか?

縁があって今こうしてジェフのクラブチームの一員として働いているので、少しでもジェフの力になることは何でもやります!企画だけで終わってしまったものも正直沢山ありますけど(笑)
ジェフから日本に対して、また世界に対して何かを発信していきたいですね。
クラブが盛り上がる事を何かやってみたいと思います。
今年の夏に初めてCHIBA MUNDIAL U-16という大会をジェフ主催で開催しました。
全国の強豪校のU-16の選手に参加してもらいましたが、いつかは海外のチームを誘致できる大会にしたいですね。

 

 Q.稲垣さんの学生時代の夢はなんですか?

サッカーを始めたのが小学生からだったのですが、クラブチームが盛んな地域ではなかったので、中学にあがる時にクラブチームに入るタイミングを逃してしまい、部活でサッカーをやっていました。その頃、トレセンのコーチがいろいろ気にかけてくれフットサルの大会に出たりと色々経験するうちに、高校では強いところでやってみたい!という意志が出てきました。そこから色んなご縁があって流経大柏に入ったのですが、入ってからは今までにない世界があって衝撃を受けました。
1つ上の先輩2人が高卒でJリーグに行ったのですがレベルが違う。うまい。とにかくうまかった。
そこから自分自身のことを考えた時に、高校卒業後、選手としては難しいかなと思い始めたんですね。
でもサッカーが好きだったからずっとサッカーには関わっていきたいと思い、指導者という道を選びました。
卒業後、大学でまた4年間プレーを続けるなら海外に行った方が得るものがあるのではないかと思って海外に行きました。

 

 Q.選手時代で一番大変だったことはなんですか?

海外に行った時は言葉が通じなかったし、学生時代にもその時の場面によって大変な事は色々ありました。でもその中で沢山の出会いもあり、サッカーが好きになっていったので、そんなに大変だとは思っていないです。

 

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Q.千葉市のイメージはいかがですか?

人が温かいですね。あとは街がのんびりしていて静かな感じがします。
車通勤なので街を歩くこともあまりないんですよ。

 

 

■地域の皆様、ファンの皆様へメッセージをお願いします。

僕はジェフでは新人の部類に入ります。歴史についてはチームスタッフなどに話を聞いたり調べたりしましたし、もちろんリスペクトもしています。縁があってこのクラブで働かせていただいているので過去だけにとらわれず色々な新しいことを地域やサポーターと作り上げていきたいと考えています。
応援宜しくお願い致します!

──サッカーに熱い思いを持っている稲垣さん。取材時間は何と1時間!ここには書ききれない程でした。
仕事で一番大変なことは通勤だそうです。柏から蘇我まで毎日片道2時間程度!
プライベートでは4歳と0歳のパパでもあり、時折見せる優しいパパの顔も印象的でした。
これからもジェフユナイテッド市原・千葉に注目です!

 

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