報告レポート 防災と収納 インテリアイベント

去る2月21日に行いました、イッチ※のイベント、
収納とインテリア には、多くの方にお越し頂き、
まことにありがとうございました!!
(※イッチ=千葉県インテリアコーディネーター協会)
セミナー風景(午後)
午前、午後のお昼をまたいでの二部構成にも関わらず、
両方ご参加の方も多数いらっしゃって、関心の高さがうかがえました。
午前は、『基調セミナー これからの収納』 
 宮城県インテリアコーディネーター倶楽部から、会長にわざわざお越し頂き、
震災の様子を交えながら、インテリアと防災に関することを他のパネラーと
共にお話し頂きました。 
パネルディスカッシヨン形式で、司会によるスライドやアンケート結果を元に
これからの防災を考慮した収納や家具配置についての話を行いました。
パネラーは、前述の宮城の会長、そして我らイッチの会長(千葉市在住)
そして私、関西出身ということで、同席しました。
内容詳細に関しては、また他のセミナーなどでも話していきますので
割愛しますが、(★下記動画サイト参照) 
被災地ごとのパネラーの意見は、かなり内容の濃い、
他の被災地の方も参考になるような、重要なお話ばかりでした。
会場への質疑では、浦安での被災体験者からの話もあり、
とても活発なセミナーとなりました。
被災地により、また体験した状況により、防災に対する意識、
備蓄や収納に関する重要度合いは様々ですが、
共通認識として、
★収納の優先順位の中で、防災・備蓄を上位に捉えて、見直していく
★備蓄など防災が、日常生活の一部として日々行っていく
 (力を入れて構えて取り組む、というより、日常の意識に取り込んで
  行っていく ということ)
使いやすさと安全性を兼ね備えた上でのインテリア性の高い収納を。
これらを最後に提示させて頂きました。
セミナーの話の中で、
『備蓄』と『非常持ち出し袋』を分けて収納しましょう、分けて考えましょう、
ということも、参加者には新鮮だったようです。
何かしなければ、とは思っていても、実際家庭で自ら行っていくには
情報が多すぎて混乱してしまっているようでした。
収納が足りない、という声はアンケート結果からも顕著でしたし、
実際多くの方が、普段でさえ収納不足で頭を悩ませているのに、
防災袋や備蓄に関する収納スペースを確保するなんて、ムリ、との声が。 
 ただ、一方で、今の住まいで占めているモノが、本当に必要かどうか、を
見直した時に、着ない洋服よりももっと大事なモノがある、という風に
優先順位を再検討して、いらないものは処分してシンプルにして、
防災などを考えた収納計画にしていく、という話になりました。 
また、そんなにわざわざ収納スペースを確保しなくても、日常品の場所で
使いながらストックしていく備蓄の方法もあり、それらがまさしく
防災=日常生活の一部、という考え なのです。 
そして、キッチンに立つ主婦だけがそれらを実践するのではなく、
家族みんなが意識や情報を共有することによって、ストック切れをなくして
常に備蓄している状態を保つ、収納場所を常に確保する、といったこと等が
日常備蓄のコツ として挙げられました。 
また、家具配置など、地震に備えた家具の配置や工夫を、私の方から
簡単にスライドで紹介させて頂きました。
(詳しくは、以前のブログをご参照 ⇒コチラ )
インテリアコーディネーターや建築士には割と知っている内容でも、
一般の方には新鮮に思われたようでした。
通常、建築士やインテリアコーディネーターと一般の方が接する機会は、
新築時やリフォーム時のみ。普段の模様替えやレイアウト替え、生活スタイルの
変化に対応したりする場合(EX子供の進学進級で子供部屋を与える)
専門家に相談アドバイス、まではいかないのが普通でしょう。
なので、家具のレイアウトを防災を考慮して配置対応する、といったところまで
考えが中々いかない場合が多いようです。(家具は新築時には置かなくても、
数年経つと増えてくる場合が多いので) 
なので、このように、専門家の間では常識化していることでも、
一般の人にわかりやすく伝えることで、防災意識が高まっていくように
私は思って、あちこちでこれらの必要性を強く訴えている、わけなんです。。。
話を戻して、、、
様々な濃い内容のセミナーでしたが、
宮城県インテリアコーディネーター倶楽部の会長からは、
被災地にもっと足を運んでください。復興はまだまだです。これからです。」
とのお話があり、まだまだ大変なんだということがヒシヒシと伝わってきました。
また、宮城など、以前から地震があった地域では、皆さん家具の転倒防止措置などは
行っており、それらが今回有効に働き、室内の被害は少な目だったとか。。。
ただ、高層マンションなどの場合、かなり揺れが増幅するようで、
様々な対策が求められてる、ようです。
(お風呂に常に水を貯めておいたが、震災後の4月の地震では、お風呂の水が
浴槽から揺れであふれて、室内が水浸しになったとか!) 
ここではお話ししきれない内容も多いので、また機会があればぜひこのような
セミナーを開催したいと思います。
★★これらの動画を ユーストリーム「暮らしぼっこ」小山ヒロさんのページで
配信しています。 2013.02.28 第62回千葉県インテリアコーディネーター協会」の
配信内容で、セミナーやイッチの紹介は35分ごろから始まります。
http://www.ustream.tv/channel/kurashibokko#/recorded/29624872 ★★
午後の、カルトナージュ のクラスは大盛況
 
カルトナージュ講座風景
講師はイッチメンバー 西村晴美さん カルトナージュの教室を新浦安にて主宰しています
同時開催のミニセミナー 
安心・安全な収納術』で防災減災の為の収納についての話があり
それも皆とても関心を寄せていました。
同時に行った、実演『耐震金物の取り付けと体験』で、
耐震ラッチを取り付けたり、箱もの家具を見えないところで簡単に取り付ける方法を
実演して、会場から感嘆の声がっ!! メンバー(片柳氏)のアイデアでしたが
これならいいね! と思わせる、隠れ金具取付け、でした。
金物取り付け実演 耐震ラッチ
私が作成した展示も、家具の耐震金物や防災への考え方についても、
今は情報が氾濫しすぎていて混乱していたが、思考が整理できてヨカッタ、
漠然と不安に感じていたが、よくわかってヨカッタ、というお声を頂きました。 
家具の転倒防止金物は、インテリア性からは出来れば取付たくない、と
皆、思っていて、それに対して、業界として(インテリア、家具、金物、建築・・・)
対策対応が遅れている、のが否めないと思っています。
だから、後付けの金物類、グッズだけが、雨後のタケノコのように増殖・商品化されてる
わけですが、もっと全体的な視点で考え、業界を超えて取り組んでいけば、
住まい・室内の防災がスムーズに出来て、業界同士の足の引っ張り合いもなくなる、
WINWINの結果になっていくと思うのですが、、、まだまだ途上ですね。。。
家具転倒防止の展示20130221
家具の転倒防止措置の必要性は以前にもイベント時に訴えてきましたので
そちらも合わせてご覧下さいませ★ ⇒ ブログ
家具の転倒防止措置についてや、金物など氾濫する情報を整理した今回の
展示パネルの内容については、追々、このブログでもアップしていく予定ではあります。
 
 また、私の方で、出張セミナーも開催予定です。 
ご希望の団体やグループのところに私が出向いて、セミナーを開く形式で、
現在は4月以降で募集中です。
 平日の昼間がメインで、土日は当方の予定が空いていれば・・・といった形で
お受けしてます。(平日ならボランティア価格で)
内容は、防災中心ですが、グループ・団体のお住まいの状況(戸建やマンション、
古め、だったり高齢者中心・子育て世帯など)に合わせて、話の内容をアレンジしますので、
事前にセミナーに関してのご要望など、お知らせください。 
(お問い合わせ・詳細はメールにて ⇒HPからどうぞ)
イベントにお越し頂いた方は、この場をお借りして、御礼申し上げます。
また、参画したイッチのメンバー、お疲れ様でした。
今日は東日本大震災から2年。
防災・減災をみつめなおしたいですね。

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