3.11から5年、 家具転倒防止の改善改革活動で思う事

近年、住宅設計の仕事の傍ら、家具転倒防止に関わる活動を
行っています。

当初は、千葉県インテリアコーディネーター協会で、セミナーをする程度でした。
段々と課題が見えてきて、 所属を変えて、活動フィールドを広げています。

一般社団法人 日本インテリアコーディネーター協会(iconアイコン) で
「防災とインテリア」研究会 を立ち上げ、 セミナー開催や外部への働き掛け、など
カメの歩みながら、進めています。

この家具転倒防止、私は、家具固定対策として推進しようとしてますが、
改善改革への道は、簡単なようで難しい・・・??ようです。。。。 

課題も見えてる、技術的にそんなに難しいことはない、 だが、しかし、といった
見えない壁(私には見えてますが~) 、 様々な弊害がここに集約されているようにも思い、
歯がゆい気持ちです。。。
まあ、とにかく、少しでも声を上げ、多くの人と課題を共有し、一つづつ、解決していく、
実践の中で、わかってもらう、しかないんだろうな~ と思っています。。。。

自分で設計事務所を自営していることもあり、 開店休業状態ではイカンので、
フツーに仕事をしてるのですが、 フツーに設計の仕事をしてる、と、家や子供の事もあるのか、
そんなに時間は取れず・・・・ そうはいっても、活動に費やす時間は、かなり多いほうだと思っています。
しかし、その時間は、実際の検討や推進に費やすというよりは、その周辺のアレコレ、に
費やす、 先にいう弊害、というかなんというか、、、、 仕方ないなあ~と思いつつ、
もっと有効有意義に時間や人材を投資して、課題解決に向けて動いていきたいと
思っているのですが・・・・ 難しいですね。。。。

最新の日経アーキテクチャの特集で、震災復興へ建築家が貢献できなかったというような
「建築家の敗北 提案が良くても実現性に乏しく」(2016.3.10号) というのは、言い得てます。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldnad/15/160310/113000016/

「提案」はよくても、「実現」は難しいね、と私も最近、言われており、少し凹むと共に、
どうすれば「次」「実行実践」に繋がるか、本気で考え、繋げていく必要性を感じています。
昨秋から、都内の某マンション団地で試行錯誤が始まり、 実行実践の中で
答えを見つけていくアプローチはある、と思います。 しかしながら、それもまだまだこれからですが。。。

復興支援や、非常時に駆け付けて対応する、という中での建築士の役割、は
もしかしたら少ないかも知れません。
私も応急危険度判定士になるべきですが(手を挙げ講習を受ければ成れる)

非常時に私が駆けつける意義と、自分の子供の事、家族の事を考えると、
どうしても、手を挙げることはできません。
なので、平時に、耐震診断士(木造住宅)として関わることで、微力ながらの貢献と
自らに言い聞かせています。。。。

それと同じく、 家具固定対策も、もっと建築士やインテリアコーディネーター、
建築業界や室内関連業界など、関係するところが、もっと協働共創して、
平時で、対策をおこなっておけば、非常時に貢献できないことを悲観する話ではない、と
思ったりします。
現状は、家具転倒防止対策のような、小さなテーマ、スキマテーマは隅っこに追いやられ、
大仰な話に、建築士も業界も軸足を置きがちですが、 足元の小さなことから
課題解決、改革推進へ、歩みを進めていってはどうか、と思っています。

中々、活動紹介などを、ブログやFacebook などで伝えきれておらず、
これもまた歯がゆいばかり、ではありますが、
自分の得手不得手も認識して、出来ることからコツコツと、と思っています

しかし、2020 の東京オリパラまでには、 このテーマ、解決させたいですね~
街が、空間が、住まいが、安全で安心して過ごせるようにしたいですね~~

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