福島原発事故の25年前にチェルノブイリでおこった原発事故。29年経った今もなお苦しまれている方が沢山いらっしゃいます。
大震災・原発事故による避難者・被災者を支える民間グループ“きらきら星ネット”さん主催、チェルノブイリからのゲストを迎えた研修会に参加しました。お話を伺ったのは少し前ですがご紹介させていただきます。当時の悲惨さや事故によって引き起こされた健康被害は今もなお続いており、想像を遥かに超えていました。
スヴィトラーナ女医と市民団体代表のタマーラさん。
避難・被災者を支える団体が主催者とあって福島で被災されている参加者が多いだけに
チェルノブイリ事故の爪痕は他人事ではなく皆さん真剣。
既に発生している “ 原発事故のその後 ” が気になります。
小児科医であるスヴィトラーナ女医は、お子さんの後遺症についてお話ししてくださいました。
初めは脳(視床下部・下垂体)に影響を与え、体全体、精神面、社会面にも様々な影響があったとの事。29年前ですから当時の子供はみなりっぱな大人になってます。すでに2世もいます。
当時直接被爆した子供と胎児であった子供、また事故後の処理作業員の子供とで罹患率が異なるようです。
避難の為に転居を余儀なくされ、今まで生活してきた地を離れての暮らしは戸惑う事も多いものの、
子供や若い方は新しい生活に比較的適応でき、歳を重ねている群では部分的に適応、もしくは全く適応できない、という方が多かったようです。
タマーラさんが代表を務めるチェルノブイリ被災者の慈善市民団体「ゼムリャキ」。
その活動は多岐に渡ります。家族を失った方への支援、様々な障害を抱えている人への支援、病気の薬を得る資金協力のお願いを世界中にお声かけ、仕事を失った方への支援で手作業や言語教育、そして心のケアー。決して悲観的にならずに前向きにとらえていくとの言葉。
後半ではヨーガ療法実習によって様々な変化が・・、と映像を交えてご紹介いただきました。
日本ヨーガ療法学会では福島原発事故以前からウクライナのキエフで、タマーラさんの団体を通じて、ヨーガ療法実習を行っています。
効果について福島のママからもご質問もありました。救急車を呼ぶ回数が減った、調子が良い、元気になった、などもありますが
血液検査などの生理検査(ヨーガ前後、また半年後1年後など)も行なっていて、なんとなく効いている気がする・・、だけではなく、生理データ的にも効果は実証済みです。ガンを引き起こすといわれる活性酸素のデータは実習を始める前とても高く、同行されたお医者様は仰天されたようですが、半年のヨーガ療法を継続後の活性酸素量激減にも仰天されたとの事。
” あ~ ” と、長~く息を吐きながらゆっくりと身体を動かすヨーガ療法は弱った身体にも、心にも、穏やかに、でもしっかりと効かせます。