イノベーションのジレンマ著者ハーバード大学のクリステンセン教授がMRJの素質に関して賞賛したとの記事。(日経有料記事)
記事は日経新聞の電子編集部次長 武類雅典 さん。
ちょっと中を引用させていただくと「消費者の間で、気軽に自由に飛行機で動きたいというニーズが高まるなら、小回りの利くリージョナルジェットは航空会社にとって使い勝手がいいからだ。新興国を含めて世界中で「空の旅」が手軽になっていけば、リージョナルジェットの需要も成長していくだろう。」
これは、マーケット目線では正しい論に読めますが、一点大事なコトを抜かしている気がします。それは、空は国家の安全保障にも関わる強固な規制対象となるコト。空を飛ぶというのは国土上空の空域というリソースを使いますので多くの国家は法令に基づく規制を強くかけています。また、空港を設置する場合には地理条件などでそうそうに開港できない場合も多い。
リージョナルジェットの市場規模は今後20年間で約5,000機と言われています。
この需要予測は、実はここ10年変わっていないという。
イノベーションのジレンマでいう破壊的イノベーションが起きるとしたら、世界平和に関する根本的な状況が変わった時であると思います。と言うことは、現実としてMRJが破壊的イノベーションをおこす可能性は低いというのが鷲の見方です。
MRJが先行するボンバルディアやエンブラエルを凌駕する性能を持っていますので、たくさん売れて欲しいという想いは記者さんと同じです。
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