自灯明
「まぁっ・・・お茶でも飲んで一休み」
たまには、いいですよね。
今日は、気分がいいので、私の好きな小説家を紹介しましょう。
明治・大正期の最高のインテリア『夏目漱石』先生です。
こんな話がありました。
弟子の森田草平氏への手紙の一部ですが・・・
「天下におのれ以外のものをたよるよりはかなきものはあらず。
しかもおのれほどたよりにならぬものはない。
どうすればよいか。森田君この問題を考えたことありますか」
今から、110年も前のお話しです。
自分なりに解釈してみると・・・
「人間は自分以外に頼るべきものはない。
その頼るべき自分というものが全くわからない。
どうしたらいいだろう・・・」
漱石先生は、鎌倉の円覚寺で参禅している。
「門」という小説の中に書かれているらしい。
ここからは、ちょっと哲学・・・
「ためになるかなぁ~???ためになるなぁ~」
【則天去私】・・・漱石先生が達した境地。
兎に角自分というものを掘り下げてみる。
↓
「自己の探求」
↓
「宗教」への道
そして、お釈迦様のお話につづく
お釈迦様が死ぬ間際、弟子達が
「今、あなたに死なれたら困る。これから私たちは何を頼りに生きていけばいいのですか」
その弟子達に残した言葉が・・・
「自灯明」・・・釈迦を灯明(あかり=頼り)とするな
自分自身を灯明として行きなさい。
というお話しでした。
おまけ
夏目漱石の作品には、順序の入れ替え、当て字等言葉遊びの多用が見られる。例「単簡」(簡単)、「笑談」(冗談)、「八釜しい」(やかましい)、「非道い」(ひどい)、「浪漫」(ロマン)、「沢山」(たくさん)等。「兎に角」(とにかく)のように一般的な用法として定着したものもある。
「新陳代謝」、「反射」、「無意識」、「価値」、「電力」、「肩が凝る」等は夏目漱石の造語である。 特に「肩凝り」と呼ばれるものは日本人特有の症状であり、外国ではあまり知られていない。漱石が「肩が凝る」という言葉を作ったがために、多くの日本人がこの症状を自覚するようになったと言われる。
う~ん、とっても為になった~!