中国古典四字句 №2
2008年3月8日
「曹操」という人物をご存じですか?
【三国志】を読んだ方ならおわかりだと思いますが、ちょっと悪役で書かれているんですよね。
私としては、小説とはちがう「リーダー論」でのほうが好きです。
ちょっと、手短に聞いて下さい。
「曹操」(そうそう)・・・中国の歴史上、まれにみる傑物の一人。
ほとんど、裸一貫で乱世中に飛び出しながら、持ち前の才能にものを言わせて急速に勢力を拡大。
10年足らずに北中国一帯を支配下に治めた。
・・・なにぃ~!知らない!
「三国志」を読みなさい。
『戦ウ毎ニ必ズ克チ、軍ニ幸勝ナシ』
【軍無幸勝】
...んんん
「幸い勝ち」=「ラッキーな勝ち方」という意味です。
この意味は、相手のミスに恵まれて勝ちを拾う。
曹操には、こんな勝ち方がなかった。
では、曹操はどんな戦い方をしたか...
①『孫子』の兵法を徹底的に研究して、それを実践に利用した。
②逃げ足が早かったこと。(さっと撤退して、次のチャンスをうかがう・・無理をしない)
③負け戦を研究して、同じ負け方をしないこと。
現代の経営戦略にも参考になりますかな?
曹操
小説ではたしかに悪役で書かれてる・・・
でも優れた政治手腕と、人を見る目、
なによりも決断力があることが彼の
最大の魅力ですね。
魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備なら
迷わず曹操に一票!