口から口へ

ここの所、団員たちからあの曲が歌いたいというリクエストが多くなっています。熱心に楽譜を探して持ってくる子もいます。

そのせいもあって、新曲を歌っていくペースが速くなっていて、皆どんどん新しい曲を覚えています。

団員が持ってくるのは、私自身も過去に歌ったことのある曲や聴いたことのある曲で、私も子供時代に歌ったものもたくさん含まれています。

それから子供たちの遊び唄を聴くことがたくさんあります。

私自身は、この合唱団の選曲にあたっては、なるべく新しいもの、つまり最近作られたもの、誰も知らないもの、をなるべく選ぶようにしていました。新しい作品を一緒に探して、発見して歌って楽しんでみよう、という考えからです。

ところが、団員たちにより、懐かしい歌に出会う機会をたくさんもらっています。子供の頃習った歌を、憶えているようで忘れている、忘れたようで憶えている。そんなことを新しく発見します。じゃんけん歌のようなわらべ歌も、子供たちの世界に僅か残った口伝のうたに触れる貴重な機会なのかも知れません。

子供たちの口伝の世界、楽しいです。

 

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